3Questions & Answered by Hayata Ishii(J-27)
2022 IWT ユース・ウェイブチャンピオン_石井颯太に訊く
Photo by John Carter_pwaworldtour.com
17歳のジャイアント・キラー
──颯太さんは17歳になった今年、日本、ペルー、マウイで3戦3勝、IWTユースクラスの年間チャンピオンになりましたね。その中の『アロハクラシック』ではプロクラスにも参戦して9位タイ。見事にシングル入りを果たして、周囲をびっくりさせました。日本の若手中の若手である颯太さんは、今や世界ナンバー1のユースの一人として認められる存在になりました。
もちろん日本の多くのファンはあなたに注目しています。そして日本の多くのウェイブライダーは、あなた(そして石井孝良さんや杉匠真さん)を通して、かつてより世界を近くに見られるようになりました。彼らはみな、颯太さんが「次は何をしでかしてくれるのか」と期待しています。今年一年を終えて、颯太さんがいま何を感じているか? 以下の質問にお答えいただけますか。
1Q 今季世界のトップウェイバーとの真剣勝負を通して、最も強く感じたこと、そしてそのなかから得た一番の収穫は何ですか?
HI ライディングのパワフルさがまだまだ足りないと感じました。(そう感じられたこと。それが)自分のスキルアップのチャンスにつながったことが一番の収穫です!
2Q たとえば今年のPWAウェイブチャンピオンであるブラウジーニョ(マルシリオ・ブラウン)と対戦するとしたら、颯太さんはどのように戦い、どこに勝機を見いだしますか。あるいはまだ勝てないと思ったりはするのでしょうか。その場合には、今の自分に何が足りない、と思いますか?
HI 今ブラウジーニョと対戦することになったら、ヒートで一番デカい波を確実に取り(待ち)にいきます。とにかく攻めて攻めて攻めまくります。
3Q 2023年の石井颯太はこうなる、というようなセルフイメージを教えてください。
HI 2023年はPWAとIWTをまわり、今年よりも良い結果を残していきます。そしてビッグウェイブにもさらにチャレンジしていきます! ちなみに今練習で一番意識しているのは(ビッグスプレーをもたらす)トップターンでの蹴り込みと(フルレイルターンからフルレイルスラッシュバックへつなげるような)レイルの使い方です。
──今年僕らは颯太さんに何度もサプライズを与えてもらいました。17歳の日本のユースが世界のトップライダーと互角に渡り合い、ある場合には勝利を勝ち取った、ということに喜びを覚え「まだまだ自分に満足などしていない」というあなたに、果てしない可能性を感じました。
あなたのライディング(マニューバー)はサーフィンライクであり、しかもそれに深いラインと大きなスプレーなどを上乗せすることで、これぞウインドサーフィンのウェイブである、と感じさせてくれるものでした。来年はプロクラスの試合にも数多く参戦することになると思います。また大物を食って、いつものように笑ってくれることを期待しています。
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