3Questions & Answered by Takara Ishii(J-20)
2022 PWA ウェイブワールドランキング14位_石井孝良に訊く
Photo by John Carter_pwaworldtour.com

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Kick The Wave of The Moment, Sylt, Germany 2022

スタボーの波乗りなら十分世界と戦える、でも‥‥

──孝良さん(21歳)にとって、今年はPWAのレギュラーツアーをフルに戦う最初の年になったわけですが、初戦のカーボ・ヴェルデでは6位、続くポッゾで25位、シルトで17位、総合14位(IWTのアロハクラシックでも7位)と立派な成績を残されました。日本の多くのファンはワールドツアーの大会があるたびに、中継動画を見たり結果をチェックするなどして、その活躍に胸を踊らせたと思います。そんな一年を終えた今、孝良さんは何を感じているのか? 以下の質問にお答えいただけますか。

1Q 今季世界のトップウェイバーとの真剣勝負を通して、最も強く感じたこと、そしてそのなかから得た一番の収穫は何ですか?

TI 今年はPWAツアーを全戦フォローして、ポートとスタボー、両方のコンディションでいろんな選手と戦うことになったわけですが、今の僕が一番得意とするスタボーの波乗り(マウイやカーボ・ヴェルデ)のコンディションでは両方トップ10入りを果たすことができ、十分世界に通じることがわかりました。

でも逆にポッゾやドイツ(シルト)のポートのオンショアは、結果からもわかる通り、まだ苦手であることが明らかで、そこに課題を感じました。同時に苦手なところを重点的に練習してオールラウンダーになっていけば、世界チャンピオンも見えてくるなと感じています。

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Look Back Air, Cabo Verde 2022

2Q たとえば今年のPWAウェイブチャンピオンであるブラウジーニョ(マルシリオ・ブラウン)と対戦するとしたら、孝良さんはどのように戦い、どこに勝機を見いだしますか。あるいはまだ勝てないと思ったりはするのでしょうか。その場合には、今の自分に何が足りない、と思いますか?

TI どのコンディションにおいても彼にはまだ9割勝てないと思います。それぞれの技の完成度、高難易度の技(のクォリティの差)が主な理由で、まだ選手として(彼は)一回り大きい存在だなと感じます。

3Q 2023年の石井孝良はこうなる、というようなセルフイメージを教えてください。

TI まだ確定してはいませんが、来年はPWAとIWTを含め(コンディションの)良いところを選んでより多くの大会に参戦するつもりです。両タックの練習、大会経験(を積み上げ)いろんな海を知るために一年のほとんどを海外遠征にあてるつもりです。イメージとしては世界チャンピオンを狙えるよう、準備の一年にしたいと思っています。

──ありがとうございます。僕は孝良さんのスタイリッシュなウェイブライディングが大好きです。最近ではエアーにトゥイークを加えたり、ビッグウェイブに骨太なラインを刻んだりと、その進化を止めないマニューバーを目にするたびに「ダイナミックなのに美しい!」と、一人脳内で叫ぶようになりました。孝良さんは、その独自性溢れるライディング(ライン)により、世界のスタイルキングの一人になるのだろうなと勝手に思っています。来季も期待しています。

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2022 PWA Wave World Ranking 14th_Takara Ishii(J-20)

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