3Questions & Answered by Takuma Sugi(J-7)
2022 PWA ウェイブワールドランキング9位_杉匠真に訊く
Photo by John Carter_pwaworldtour.com

ウインドサーフィン・マガジン
Cover-Worthy Shot, Cabo Verde 2022

世界屈指のオールラウンダー

──匠真さん(20歳)は去年PWAのウェイブツアーにフル参戦、カーボベルデ8位、ポッゾ17位、シルト9位で総合10位。見事に世界のトップ10入りを果たしました。「Takuma」は既にPWAのレギュラーメンバーとして認められ、同時に「要注意人物」としてすべての選手にマークされる存在になっています。匠真さんがすごいのは(そう思わせてくれる点のひとつは)コンデションが良くても悪くても、いつでも強さを発揮できるところであり、だからこそ僕らはいつでも匠真さんに期待を寄せることができます。

匠真さんにはフィールドを変貌させる(味方につける)力があり、ファンを惹きつける魅力があります。昨年のシルト大会の(どオンショアで行われた)スーパーセッションで匠真さんが優勝したとき「本物のトッププロが日本に生まれた」と確信しました。さて、そこでお願いがあります。以下の3つの質問にお答えいただけませんでしょうか。

1Q 昨季世界のトップウェイバーとの真剣勝負を通して、最も強く感じたこと、そしてそのなかから得た一番の収穫は何ですか?

TS『いける!』って感じられるようになったことです。PWAを本格的に回り始めて3年目。やっと頂点が近づいてきた感じがします。(PWAでは)ウェイブにフリースタイル(の動き)を加えている選手は少ないけれど、それでも勝っている選手を見ると(彼らは)みんなそれを取り入れている。だからこそ『いける!』って思うようになりました。それが一番の収穫です。

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Radical even on the Backside, Sylt, Germany 2022

2Q たとえば昨年のPWAウェイブチャンピオンであるブラウジーニョ(マルシリオ・ブラウン)と対戦するとしたら、匠真さんはどのように戦い、どこに勝機を見いだしますか。あるいはまだ勝てないと思ったりはするのでしょうか。その場合には、今の自分に何が足りない、と思いますか?

TS ブラウジーニョは選手として圧倒的で、僕の憧れの選手でもあります。今年マウイに久々に行ってわかったことだけれど、彼の練習量は半端じゃないし、ウインドサーフィンを純粋に楽しんでいる気がします。一年間一緒にPWAを回って、最終戦のシルト(ドイツ)で彼のワールドタイトル獲得の瞬間を間近で見たときには痺れました。

2022年のPWAツアーで僕は彼と3回対戦しています。本戦ではないけれど、シルトのスーパーセッションでは勝っていて(対戦成績は)1勝2敗といったところです。なので絶対に勝てない相手ではないと思っています。自分自身が試合を楽しみ、最大限の力を出せれば確実に勝てる気がします。

3Q 2023年の杉匠真はこうなる、というようなセルフイメージを教えてください。

TS もちろん、ワールドチャンプを狙いにいきます。それ以上のこと(目標)はないです。ウェイブを中心に活動していきますが、フリースタイルにも力を入れて総合能力を伸ばしていきたいと思っています。あとはもうウインドサーフィンというスポーツを全力で楽しむことです。

──匠真さんは昨年、PWAのフリースタイルでも年間9位タイのシングルランカーになりましたね。総合的なウインドサーフィンのうまさでは、まさしく世界のトップレベルであり、世界指折りのオールラウンダーだと思います。匠真さんにはウィークポイントが見つからない。波乗りもジャンプもトリックもすべてが強みであり、その強みにさらに磨きをかけていくことで、本当に強い(どの選手にも怖れられる)選手になっていくのだろうな、なんて思っています。今年もまた楽しみです。適当に身体を休ませながら、また爆発するところを見せてください。

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2022 PWA Wave World Ranking 9th_Freestyle Ranking 9th_Takuma Sugi(J-7)

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