ウインドサーフィン Q & A
Serial No. 012_EQ 007_Downhaul Seat Work
Q:ダウンホールラインがうまく引けません。途中でシート(=ライン、紐)が絡まってしまいます。正しいシートの通し方を教えてください。
▶︎質問=潜在疑右衛問(39歳 / ウインド歴5年 / ホームゲレンデ=架空県未知市、妥協ガ浜)
|| ダウンホールライン、うまくスムーズに引けてますか?
A:今回は実際に届いた質問ではなく、セイルのセッティングに関する架空の質問に答えます。なぜならセイルのダウンをしっかり引けていない人が多いからです。引けない原因のほとんどはシートワークにあります。セイルのダウンにあるプーリー(滑車)とエクステンションにあるプーリーにどのようにラインを通していけばいいのか。それを知らないままでいる人が多いのです。
あなたのシート、途中で絡まっていませんか? シート同士が接してしまうと、その接触面が多いほど抵抗が大きくなり、ダウンが重くなって(引くのに力が必要になって)しまいます。それどころかシート同士が干渉することで、ダウンを最後まできっちり引けなくもなります。それはつまり、苦労したわりに不完全なセイルを組み立てることしかできなくなるということです。
いやですね。せっかくセイルを手に入れたのに、そのセイルが本来の機能を発揮できない状態で乗るなんて。説明書がついていればいいのに。でもついていない。だからといって、組み立て方を今さら誰かに訊くのもはばかられる。
そんな方はここに掲載する動画をじっくりと見てください。ニューカレドニアのワールドカッパー、アントワン・アルバート(NC-21)が自らのチャンネルにあげたショートクリップです。世界のトップライダーがこのような動画を作るということは、世界にもシートワークの正解がわからずに「でも、ま、いっか」と妥協して組み上げたセイルを使っている人が多いということで「これさえ知っていれば、もっと楽に気持ちよく走れるのに」とアントワンも残念に思っているということでしょう。
パーフェクトに張り上げたセイルを使えば、今より確実に効率的に風を使えるようになります。それだけで自由度が広がり、次のレベルへのステップアップも容易になります。ウインドサーフィンが変わりますよ。お試しください。
▲How to downhaul your sail easier ?(Extention rope pathing)
https://www.youtube.com/watch?v=T3hhF5yiwd8
────────────── Windsurfing Magazine ────────────── ウインドサーフィン マガジン ──────────────
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_011 / 24年振りにウインド再開・セイル選びについて〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_010 / 24年振りにウインド再開・ボード選びについて〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_009 / ウインドフォイル・最初のフォイルは・・・〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_008 / 沖に出るときにスピードが鈍りがちなのですが・・・〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_007 / GAのFW用セイル(10㎡以上)は、もう日本には入ってこないのでしょうか〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_006 / マストとブームの長さって、どこからどこまでを指すのですか〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_005 / 4.1㎡のセイルにマッチするお勧めのボードを教えてください〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_004 / ハーネスの掛け外しとタック・ジャイブの練習をしているのですが・・・〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_003 / 再び御前崎でウェイブに挑戦したいのですが・・・〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_002 / セイルサイズとジョイントとの位置関係を教えてください〉
▶︎〈ウインドサーフィン Q & A_001 / ジャイブに入るときのハーネスを外すタイミングがわかりません〉
*お知らせ* 道具のこと、技術のことなど、ウインドサーフィンに関することなら何でもOK。トップページの『ウインドサーフィン・質問箱』にあなたの疑問をお寄せください。ご投稿をお待ちしております。