ウインドサーフィン質問箱 / Q & A_009

ウインドサーフィン Q & A
Serial No. 009_EQ 004_Foil 01

Q普段は130ℓクラスのフリーライドボードに6.5㎡のノーカムセイルでプレーニングを楽しんでいる者ですが、プレーニングのできないライトウインドの日も充実させるため、近々(ボードとセイルは流用して)ウインドフォイルに挑戦したいと思っています。最初はどんなフォイル(タイプ、サイズなど)を選べばいいですか? また初期段階で注意すべきこと、上達のコツなどあれば教えてください。

Answered by Fujiko Onishi(JPN-94)
Answered by Fujiko Onishi(JPN-94)

A最初はフロントウイングの面積が大きく、ローアスペクトな(縦横比の小さい、細長くない)フォイルがお勧めです。軽風・低速でのリフトが早く、浮き上がった時の安定性にも優れ、結果フライトを持続させやすいからです。

例えば私が普段使っている『iQFOiL』と同じスターボード社から出ている『スーパークルーザー』というモデルのスペックは、フロントウイング=1,700㎠、リアウイング=370㎠、マスト=85cm、フューサレージ=87cmです。

これならフロントウイングの面積は十分で、翼形状もふくよかなので(フォイル対応の)130ℓのボードに6.5㎡のセイルをセットすれば、風が5m/sもあればフォイリングが可能です。

またリアウイングの角度を3パターン(MORE SPEED/NEUTRAL/MORE LIFT)に調節することができるので、風の強弱などによって、簡単に好みのセッティングが施せます。

マストも80cm台が一番コントロールしやすいといわれています。長すぎると飛びすぎてしまったり、短すぎると海面につきやすくなってしまうからです。最初に入手するフォイルとしては、80~90cmのマストのそれがお勧めです。

フューサレージ(胴体)の長さも大切です。長ければ反応が鈍感になり、フォイルが飛びすぎても抜けにくくなるのですが、飛びすぎた後の高さ調節にたくさんの加重が必要になります。これが適度な長さであればそのぶん反応が速くなるので、飛びすぎをすぐに感知でき、小さな体重移動で高さをアジャストすることが可能になります。問題はフォイルビギナーにとっての適度な長さとは? ということですが、私としては長すぎず短すぎず、フューサレージ=85~95cmまでのフォイルがいいと思います。

最後にフォイルをする際には、安全確保のためにライフジャケット、ブーツ、ヘルメットを必ず着用してください。上達のコツは、まずはフォイリングスクールに入って基礎を身につけること。プレーニングができる人がしっかり習えば、すぐにフォイリングできるようになるはずです。

▶︎回答=大西富士子(JPN-94)

ふくよかなフロントウイングのフリーライドフォイル。軽風・低速域でのリフトが早く、フライトキープ力にも優れる。コンディションに合わせるためのアジャスト機能を活用すれば、長く飽きずに使用できる/ⒸStarboard
ふくよかなフロントウイングのフリーライドフォイル。軽風・低速域でのリフトが早く、フライトキープ力にも優れる。コンディションに合わせるためのアジャスト機能を活用すれば、長く飽きずに使用できる/ⒸStarboard

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