WSF TECH 14_Let’s Start WaveRiding ❹ ❺ ❻
風と波のウェルバランスを感じ取るために
Advice=Takayoshi “Yanmer” Yamamoto(HALE Surf & Sail_Enoshima)

ウェイブをやると決めて、初めての波にテイクオフ! そのとき、あなたはどう動く?

イメージがゼロだとどうしていいのか分からずに、今まで通りに乗るしかなくなる。波に乗っているのに風しか使えず、結果、波を無視することになり、ウェイブライディングにならなくなる。もちろん最初はそれでもかまわない。大事な一歩になるのは間違いない。

でもそれを長く続けていると、あまりいいことは起こらない。多くの場合、ぐしゃぐしゃ、混沌、迷走の深みにハマってしまうことになる。ならばどうすべきか? まずはしっかりと波に乗り、波のパワーと風のパワーを同時に感じ取るセンサーを自分のなかに作ること。以下、その設置・設定方法について。

波に乗ったらボードに乗る。風のパワーをオフにする。身体を起こしておけば、波のボトムへ、フロントサイド方向へとボードを走らせていくことが可能になる。ノーズはもう少し下げておいた方がいいけれど。 Youth @ Gran Canaria 2019 / ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
波に乗ったらボードに乗る。風のパワーをオフにする。身体を起こしておけば、波のボトムへ、フロントサイド方向へとボードを走らせていくことが可能になる。ノーズはもう少し下げておいた方がいいけれど。
Youth @ Gran Canaria 2019 / ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com

04|| 波のフロントサイドへ

「サイドショアなのに、波に乗るとバックサイドでしか走れない」

波の上で波に乗らずに、風に乗った状態のままだとそうなりやすく、単に横走りするだけで終わることになる。

波に乗ったらサーファーのように(セイルに頼るのではなく)ボードの上に乗る。波の上で(ブレイクする前、ほどほどに波が張ってきているところで)いったん風のパワーをキャンセルすべく、セイルをシバーさせてみるといい。

そのとき、体勢がプレーニング時のようにハイクアウトしていると(風上側に倒れていると)ラフして落ちる。身体をボードの上に起こしておけば、ノーズが波のボトム方向を向き、波の斜面を降りていくことができる。インレイルを入れつつノーズを下げれば、ボードはフロントサイド方向へと走っていく(ノーズを上げると失速する)。
 
 
05|| スラローム的に、サーフィン的に、乗り分ける

ウインドサーファーは風で走ることに慣れている。波のフェイスの上でもボトムターンっぽくも、トップターンのようにも動けるから、ついつい風の力で走りがちだ。結果、走りが動きを妨げて、上達が遅れる。

ウェイブライディングは風と波、双方のパワーを使うものだが、最初のうちはその按配がわからない。だから両者をぐしゃぐしゃにせず、くっきりと分けた方がスムーズに上手くなれる。

ここは風の力を重視すべきか、ここでは波の力に任せるべきか、そういうことを意識するだけで「ぐしゃぐしゃ感」は薄らいでいき、ライディングイメージが作りやすくなっていく。
 
 
06|| 風と波のウェルバランスを感じ取る

ウェイブライディングでは、風100%、波100%はあり得ない。必ず両者がブレンドされる。それを意識せずにぐしゃぐしゃにやっていると、変な癖がつきやすく、その癖を抜きにくくなる。

だから始めのうちは、コンディションによって、道具と動き(パフォーマンス)をくっきりと選択し分けるようにするといい。そうすることで「これは違う」「こうかもしれない」と感じることだ。そういう経験を重ねることにより、風と波のウェルバランスを感じ取れるようになっていく。

「ぐしゃぐしゃ」「どっちつかず」だと、基準が曖昧になり(カオスにハマって)上達が遅れる。

では具体的にどうすべきか? 次回は最初に取り組みやすい「スラローム的ウェイブ」について。(つづく)

風・波ウェルバランスセンサーの精度を高めれば、サーフィンのようにも動けるし、ウインドサーフィンならではの動きもできるようになっていく。 Victor Fernandez(E-42)@ Gran Canaria 2019 / ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
風・波ウェルバランスセンサーの精度を高めれば、サーフィンのようにも動けるし、ウインドサーフィンならではの動きもできるようになっていく。 Victor Fernandez(E-42)@ Gran Canaria 2019 / ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com

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