ウインドサーフィン Q & A
Serial No. 008_Tech 003_Planing 01

Q:検見川の北西風でスタボーで沖に出るとき、進行方向0時~2時くらいの角度から短いスパンで波が来ます。その波に当る際に(身体が)立ってしまったり、波のトップでボードの下に風が入ったりして、どうしてもプレーニングスピードが鈍りがちです。

また波をジャンプしながら越えると着水直後からフィンが噛まなくなってドリフトしてしまうことも多いです。

強風になるほどその傾向が顕著になると感じています。同じ海面でも上手い人は自分よりもやや下らせた角度でスピードをキープできているようなのですが、何か意識するポイント(ボディワーク、セッティングなど)はありますか?

ボードは『スターボード / アトム IQ 100ℓ(2014年型)』フィンはボードに付属していた『ドレイク 40cm(ストレートフィン)』セイルは───風域によってショップにある様々なタイプのものを使用していますが───主に『ニールプライド / フュージョン 6.7㎡』を使っています。

▶︎質問=匿名希望さん(25歳 / ウインド歴=2年 / ホームゲレンデ=千葉県検見川浜)

Answered by Ayako Suzuki(JPN-61)/ Denmark 2019_ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
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A:検見川の北西風は結構強くなることが多いですよね。インサイドの風は弱くても、湾の外に出ると風の勢いが増していて、海面もデコボコで、上級者でも難しいコンデションになることが少なくありません。100ℓのボードがプレーニングする風が吹いているとすれば、なおさらその傾向は顕著になるはずです。

例えば私が同じ100ℓのボードでその海に出るとすれば、セイルは5.6㎡くらい、フィンは34cmくらいのものを選びます。そのときおそらく周囲には、90ℓくらいのウェイブボード(あるいはフリスタボード)に5㎡台のセイルをセットしたウインドサーファーがたくさんいるはずです。

匿名さんの道具、特に6.7㎡のセイルと40cmのフィンは、検見川の北西(10m/s~)には大き過ぎるのではないかと推測します。そのセットで沖に出ていこうとすれば、ブローが入るたびにセイルを開かざるを得なくなり、どんどん(風上に)上っていってしまうことになるでしょう。そうなると波に対して直角に近い角度で走る時間が長くなり、波に当たるたびにボードが跳ねて、ボードのボトムに風が当たって、そのボードを押さえきれなくなるという悪循環に陥ります。そんな状態でボードを下らせるのは至難の技です。

だからまずは自分の道具がコンディションにマッチしているか? 周囲の人と比べてみるなどして、チェックしてみてください。セイルとフィンを小さめにすれば、多分多くの問題が解決の方向に向かうはずです。

そのほかのアドバイスとしては───少しブームを低くしてみるか(普通は1~2cmだけれど、違いを感じるには3~5cm下げてみてもいいかも)あるいはハーネスラインを(2~3cm)長くしてみるといいかもしれません。そうすることで懐を大きく、セイルから身体を離すことができます。想像してみてください。ブームが高く、ラインが短いと、腕が曲がって、ヒザが伸びて、棒立ちに近いフォームになりますよね。その状態で強風ラフ海面を乗りこなすことはできません。

プロ選手でもラフ海面ではブーム低めに、ラインを長めにして、身体を動かしやすい状態にして、道具をコントロールするものです(もちろん例外はありますが)。腕と脚をフルに使えば様々なショックを吸収することもできるし、身体を外(風上側)にだすことで、フォームを安定させやすくなり、それで生まれた余裕を様々なコントロールに向けることが可能になるからです。

それからもうひとつ。セイルのダウンをしっかり引けていますか? ダウンテンションが足りないと、セイルのドラフトが深くなって、すぐにオーバーセイルになってしまいます。これもチェックしてみてくださいね。

検見川の北西風は(本当に吹き上がったときには、プロでもまともには乗れないくらいの)特殊なコンディションを生み出します。だからムキになって真っ直ぐ走ろうとしないこと。急激に下らせようとしないことです。とにかく「セイルを開くたびに上ってしまう」というような悪循環を止めて、少しずつ下らせていくことを覚えていくといいでしょう。匿名さんにはまだまだ多くの改善点があるはずです。それをひとつずつクリアしていくたびに、どんどん気持ち良く走れるようになっていきます。楽しみですね。

▶︎回答=鈴木文子(JPN-61)

Ayako Suzuki(JPN-61)/ New Caledonia 2019_ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
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