WSF TECH 10_ブローが抜けるとラフしてしまう

WSF TECH 10_Planing Problems ❸
自分本位でフォームを固定していませんか?

問題 ❸:気づくとボードがラフしている。風がガスティなときは特に。

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2019年PWAスラロームランキング4位、ジョルディ・ヴォンク。見比べてみてください。上の写真はラフしたところ。下の写真はベアして元のラインに戻ったところ。頭をボード寄りに、テイルを手前に、体の中心をボード寄りに。それに伴いセイルの仰角も変わっています /Jordy Vonk(NED-69)Ⓒ Fanatic_John Carter
2019年PWAスラロームランキング4位、ジョルディ・ヴォンク。見比べてみてください。上の写真はラフしたところ。下の写真はベアして元のラインに戻ったところ。頭をボード寄りに、テイルを手前に、体の中心をボード寄りに。それに伴いセイルの仰角も変わっています /Jordy Vonk(NED-69)Ⓒ Fanatic_John Carter

対策 ▶︎ ウインドサーフィンは自然に合わせて走る乗り物です。それに元々なにもしないとすぐにラフしていきやすいという特性をもっています。風の変化に体を、セイルを対応させないと、その付けがすぐにボードに回ってきて、風上側のレイルが傾いたり、ノーズがスライドしてしまったりということが起こります。

ブローが抜ける前のフォームのままでは、風上側のレイルが傾いて、当然ボードはラフし始めます。さらにジョイントから伝わっていたベアの力が、後ろ足からのラフの力に負けて、どんどんラフが進んでいきます。

ブローが抜けて「セイルパワーが弱くなった」と感じたら、頭をボードの上に近づけていきながら、ジョイントを軸に少しボードのテイルを引き寄せるようにして、体の中心をボード寄りに移動させていく。風に合わせてその量をアジャストする。

「もしかしたらこのままでも何とかなるかも」なんて期待は抱かずに、風に合わせて動くようにする。その経験の積み重ねが「最小限の動き」を可能にします。頑張ってください。

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▶︎〈WSF TECH 08_ブローで前に飛ばされる?〉
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