ウインドサーフィン Q & A
Serial No. 003_EQ 001_Wave 01

Q:再び御前崎でウェイブに挑戦したいのですが・・・
ウインド歴は20数年です。最近は時折大きめのボードで海には出るものの、仕事や子育てやらで忙しく、以前はよく通っていた御前崎にはとんと行かなくなりました。体重も60kgだったものが80kgオーバーになり、これはいかんと焦っています。それで「やっぱり御前崎でウェイブがしたい」と思うようになりました。
今は真剣に4.5~5.0㎡くらいのセイルにマッチする板を探しています。
100ℓのフリースタイルウェイブボードなら持っているのですが、それでは大きすぎますよね。
御前崎の風と波を楽しむために最適なレギュラーボードのサイズは、今はどれくらいですか。
また私はどんな板を選んだらいいでしょう。教えてください。
▶︎質問=DKさん

Photo by pwaworldtour.com_John Carter スラスターにもクアッドにも、シングルにもできる『マルチフィンシステム』。 フィンはウェイブボードの性向や乗り味に大きな影響をもたらします。 故に重要な選択基準のひとつになる、ということです。
Photo by pwaworldtour.com_John Carter
スラスターにもクアッドにも、シングルにもできる『マルチフィンシステム』。
フィンはウェイブボードの性向や乗り味に大きな影響をもたらします。
故に重要な選択基準のひとつになる、ということです。

A:私も歳を重ねて(ビールの飲み過ぎで?)体重が増え、かつては60kg台前半だったものが今では75kg級です。
ウェイブボードは4.0~4.7㎡なら79ℓのツインフィンウェイブ。同じ4.7㎡を使うコンディションでも、風がガスティでゲティングアウトが厄介なときや、5.4㎡のセイルを使うときには95ℓのフリーウェイブ(シングルフィン)を愛用しています。年間を通してみると、圧倒的に95ℓを使うことの方が多いです。

ではまずサイズの話から。
20年前ならジャンプ中に操作しやすく、波に乗っても動かしやすい60ℓ台の板が御前崎の常識だったかもしれません。
「より小さな板に乗れること」が、エキスパートの証明だとされていた時代でもありますから。
でもその後、今から十年ちょっと前にウェイブの道具は大きな進化を遂げました。大きめの道具でもよく動けるようになり、乗り手の意識も変わりました。「長くて細い板」の時代に今のそれへとつながる「短くワイドで丸みを帯びた板」が登場して「ちょっと大きめだって動くじゃん」と、見事に常識がひっくり返ったのです。
となれば、無理して小さな板に乗る必要はありません。ゲティングアウトがラクにでき、途中で風が落ちても大丈夫そうな板を選べばいいわけです。

この「革新」により御前崎に足を運ぶ人が増えました。それまで小さな板じゃないと挑戦できないと御前崎を敬遠していた人たちが、少し大きめの道具で御前崎の海に出るようになったのです。
ウェイブ人口も急増しました。御前崎でで行われる『アマチュアウェイブ選手権』には100名以上の選手が出場し、キャンセル待ちも出たほどです。それからの数年間がウェイブの最盛期だったように思います。

そして今。進化を重ねたウェイブボードは、サイズが大きくてもより暴れにくく、波の上でもスムーズに動くようにできています。実際私も昔は72ℓ、今は79ℓで、それは4.0㎡オーバーでの使用も想定した板ですが、次はもうちょっと大きめの82ℓくらいのボードでもいいかなと思っているくらいです。

そんなわけでDHさん、4.0~5.0㎡のセイルで、80kgオーバーの体重とガスティな風をも考慮して、あなたが御前崎を楽しめそうな板のサイズは80ℓ台後半(85~88ℓ)くらいだと思います。手持ちの100ℓのフリースタイルウェイブは、より風が弱いときに使うといいでしょう。あるいは「その板はもう使わない」というのであれば、新たに入手する板は90ℓ前半とするのもいいかもしれません。

次、どんな板がいいか?
DHさんがお持ちの100ℓの板は、たぶんシングルフィンですよね。とてもグリップが良く、走りやすいものと想像できます。20年前はウェイブボードも同様にシングルフィンが主流でした。でも今はシングルフィンのウェイブボードは珍しく、ツイン(2枚フィン)、スラスター(3枚フィン)、クアッド(4枚フィン)の中から選ぶのが普通です。
どれもシングルフィンほどのグリップ力はありません。特にツインはトップターンでテイルを流すスラッシュターンを可能にし、全体的にルーズな乗り味を楽しめますが、そのぶんグリップ力は弱くなります。

昔御前崎で乗っていた板も、今まで乗り継いできた板も、どちらもシングルフィンであるとすれば、DHさんがあまり違和感を感じずに乗れるのは、スラスターのウェイブボードだと思われます。ちなみにクアッドはグリップ力はあるものの、シングルフィンとは少し乗っているときの感覚が異なります。

まとめてみましょう。
体重80kgオーバー / セイルサイズは4.0~5.0㎡ / ガスティな風でも御前崎で乗りたい(久しぶりに御前崎に復帰したい)/ そんなDHさんには───
80ℓ台後半(85~88ℓ)のスラスターウェイブボードがお薦めです。
テイル形状は問いませんが、凄く短くて凄くテイル幅の広い、特殊な形状の板は避けた方がいいでしょう。
カタログを見比べて、オーソドックスな形状のそれを選んでみてください。

ちなみにスラスターにコンプリートされているフィンは、サイドフィンにグリップの何割かを頼るぶんだけセンターフィンは短めです。あえてサイドフィンを外して、センターフィンを25~27.5cmくらいの大きめのそれに付け替えて、シングルフィンとして使うのもいいかもしれません。20年のブランクを飛び越えて、過去と今とをリンクさせやすくなるかもしれませんよ。

▶︎回答=柴崎政宏(逗子レーシング)

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