学連『プリンセスカップ 2023』
特派員報告=全日本学生ボードセーリング連盟
全国広報・河村奈子(早稲田大学)
(『プリンセスカップ 2023』2023年8月28日(月)~29日(火)、愛知県蒲郡市海陽ヨットハーバー沖にて開催)
|| 現場と視聴者が一体化、双方向で盛り上がる
今大会では『AVerMedia』様のご協力の元、レース中のドローン映像を『YouTube』で生配信、現役NT(ナショナルチーム・メンバー)による実況放送を行った。学連史上初めてのことだ。ピン(トップ)を走った選手のフィニッシュ直後のインタビューや、協賛品紹介などもあり、また現地にいないメンズ部員や家族が遠くから応援したり、後輩や先輩が浜に設置されたモニターごしにエールを送ったりと、大会は多くの人たちの想いにより白熱した。さまざまな(とくに内から外へアピールするという)意味において、新しい学連レースの形を具現化できたのではないかと思う。
|| 酷暑微風の消耗戦「優勝コメント」
エキスパクラス優勝 ▶︎ 芹沢菜奈(上智大学 / 20-4)「大会1日目は中風、下からスタートし、左海面に降りてくるブローをいち早く掴んだ人が速かったと思います。2日目はマスパン~リーパン(※)必須の微風で、正直とても苦しいレースでした。海面には左右交互にリフト(※)が入ってくる印象だったので、スタートからリフトをつなぎ、無駄なく長く漕ぎ続けることを大事にしました。また苦しくても広い視野を保ち、対人関係から先を予測することも順位を上げるために重要であったと思います」
ビギナークラス優勝 ▶︎ 川本麻以(同志社大学 / 35-16)「大会を通して1.0~3.0m/sの微風でのレースでしたが、有利エンドやロング消化をすることを意識して走りました。また左右どちらの海面を選ぶかで順位が大きく変わった気がします。普段練習している琵琶湖とは違う海でのレースであったため、うねりや潮の流れがあり、とても難しく感じましたが、貴重な経験になりました。今大会で得られた良い刺激や反省を活かして、これからもさらに頑張って参ります」
団体戦優勝 ▶︎ 早稲田大学 今年から新設された団体戦でダントツピン(優勝)を果たしたのは早稲田大学。レディスの勧誘にも力を入れており、部内の男女比は6:4。育成期には「メンズとの体格の違いを言い訳にしないこと」を意識して練習に取り組んでいる。レディス同士の悩み相談や意見交換も活発で、風通しもきわめて良好。今後のさらなる飛躍に期待だ。
宴会部門優勝 ▶︎ 今年も同志社大学と立命館大学の合同チームが優勝。3連覇を達成した。クミちゃんが2人のwith琵と一緒にウインドサーフィンについてのあるある───「リグトラたくさんしてて、新しい道具欲しくない?」「それっていくらだと思う?」「35万!」みたいな───話を披露、会場を揺るがすほどの爆笑をさらった。
─── ※編集部注▶︎マスパン=マストパンピング=マストの位置を固定せず、セイル全体を大きく動かす(漕ぐ・扇ぐ)こと。強い推進力を生み出すテクニック。主に0~2m/sの風域で用いる ▶︎リーパン=リーチパンピング=マストの位置をほぼ固定した状態で行うパンピング。セイルのリーチ部のみを開閉させて推進力を生み出す。主に2~4m/sの風域で用いる ▶︎リフト=上り角度を稼ぎやすい方向から吹いてくる風のこと。
プリンセスカップ 2023 団体リザルト
1位 早稲田大学(横山 / 野崎 / 河村)89pt
2位 明治大学 (上村 / 坂井 / 戸田)135pt
3位 同志社大学(川本 / 船越 / 谷山)139pt
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