WSF TECH 11_プレーニングに入るとボードが暴れる

WSF TECH 11_Planing Problems ❹
もしかしてマスト手の問題かも

問題 ❹:ボードが暴れる。いい感じでプレーニングに入ったのに、さらにスピードアップしようとするとボードが暴れ始めてコントロールが利かなくなる。

マスト手が曲がるとノーズが上がる。伸ばしていくとノーズが下がり始める。ジョイントからボードに伝わるセイルパワーの向きも変わっていく。左のセイラーのマスト手はこれからさらに伸びていくはずなので、この状態をそのまま見本にはしないようにね / Ⓒ I-99_Moan Photo
マスト手が曲がるとノーズが上がる。伸ばしていくとノーズが下がり始める。ジョイントからボードに伝わるセイルパワーの向きも変わっていく。左のセイラーのマスト手はこれからさらに伸びていくはずなので、この状態をそのまま見本にはしないようにね / Ⓒ I-99_Moan Photo

対策 ▶︎ 走行時にノーズが上がりすぎていると、そういう状態に陥りがちです。

「ボードをリフトさせる(浮き上がらせる)」のと「ノーズを上げる」のとは全く違います。ボードをほぼ水平に近い状態に保ったままで、全体を浮き上がらせるのがリフトであり、それが安定したプレーニングにつながります。

もしかして、マスト手(前の手)のヒジを曲げた状態で走っていませんか? そうだとしたら、セイルの仰角は変えずに、その手を思い切りノーズ側に伸ばしてみてください。伸びてるはずと思っている人も、もうひと伸ばし。

はじめはちょっと怖いかもしれませんが、最近のボードは水平状態でリフト(プレーニング)するように作られているので大丈夫。1cm伸ばすだけでも状況は変わってくるはずです。

※ ジョイントを正しい位置(最近のボードは大抵ボックスの真ん中)に付けていたとしても、マスト手が曲がっていると正しい方向からボードに力が伝わりません。すごく曲がっていると、ジョイントを後ろに付けたのと同じ状態(ノーズを抑えられない状態)になってしまいます。気をつけて。

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