《Day 5_1 / 名越とモトコがファイナルへ》
昨日に比べれば、デカくもラフでもハードでもない‥‥?だがセットの間隔は短く、波のサイズはマストハイ。今日も多くの道具が破壊され、多くの選手が岩場に打ち上げられた。
ジェイソンもロビーもホキーパ「ロックス」の餌食になった。やはり今日もハードだ。特にウィメンズにとっては。
大会五日目。女子と男子のセミファイナルからファイナル(+メンズのダブルの4つのヒート)までが行われ、シングルイリミネーション(最初のトーナメント)の順位が決まった。
*女子のファイナリストと順位は以下の通り。
1位 サラ・ハウザー(NC-6)
2位 名越純子(J-11)
3位 フィオーナ・ワイルド(US-11)
4位 佐藤素子(J-0)
「日本の二人がファイナルに進出し、結果を残した」と、びっくりマーク(!)などつけずに、冷静に言っておきたい。二人が世界のトップであることは、誰もが認めるところだからだ。
▼1st Sarah Hauser(NC-6)Ⓒ pwaworldtour.com_John Carter
▲サラの演技は素晴らしかった。コンスタントに大きな波を獲り、その波を乗り切った。多くの選手がクローズアウトの波にやられたのだが、サラだけは別だった。彼女はニューカレドニアで生まれ、15歳でウェイブを始めた。以来12年、南太平洋のアウターリーフで腕を磨いている。おそらくビッグウェイブにも慣れているのだろう。それが彼女のアドバンテージになった気がする。
▼2nd Junko Nagoshi(J-11)Ⓒ pwaworldtour.com_John Carter
▲ホキーパ・ローカルの名越もさすがの動きを見せた。誰よりコンスタントに勇敢にアタックを仕掛けていたのは、彼女ではなかろうか。波に乗る姿カタチは美しく、男らしくもみえた。
▼3rd Fiona Wylde(US-11)Ⓒ pwaworldtour.com_John Carter
▲ワイルドは19歳だが、2014、15年とこの『アロハ』で2位になっている実力者である。波の上でスピードがあり、これまた男っぽいエアーを仕掛ける。だが今回はそれが裏目に出た。エアーの後のランディングで不自然なカタチになり、足の骨を3本骨折してしまった。現時点では3位だが、ダブルには出場できない。一日も早い回復を祈ろう。
▼4th Motoko Sato(J-0)Ⓒ pwaworldtour.com_John Carter
▲モトコはどうだったか? どうやら波の大きさに戸惑ったみたいだ(詳しくは彼女のブログで確認してください)。でもボトムターンのスタイルなんかは、凄くかっこ良かった。
シングル・イリミネーションが終わり、今日が終わった。決まったのは暫定順位だけである。ダブル・イリミネーション(敗者復活戦)はこれから始まる。明日は何が起こるかわからない。(※文中敬称略。選手の皆様、お許しください)