JWA Japan Tour 2023-2024
All Japan Wave Classic 2024
January 5-8 / Long-Beach, Omaezaki, Shizuoka / Photo by Akihiko Harimoto
|| 4日連続のコンテストで全10クラスが成立、世界のトッププロからスーパーキッズまで、日本ウェイブ界の層は厚い
日本のウインドサーフィン・シーンは『御前崎全日本ウェイブ』で始まる。今年も1月5日から8日まで大会は行われ、期間中風は吹き続け、プロクラスからアマチュア・ビギナークラスまで、全10クラスが成立した。
プロクラスのファイナルは世界レベルだった。優勝した杉匠真(21歳/世界ランキング8位)がダブルフォワードやタカスライドをメイクすれば、準優勝の石井孝良(22歳/世界ランキング12位)は難しい波の中、360で応戦した。これまで御前崎でそれらの技が見られるのは、外国人選手が来たときだけだったのだが、石井颯太(今大会3位/18歳)や野口颯(今大会4位/16歳)を含め、彼らはまるで外国人選手のように高度なパフォーマンスを次々に披露した。
このトップ4の平均年齢は19.25歳。数年前まで高齢化が叫ばれていた日本ウェイブ界の様相はがらりと変わった。単なる世代交代というのではない。全クラスを通してみればベテランもさすがのライディングを見せていたし、キッズと呼ばれる世代にも驚くべき動きをメイクする有望株が多くいた。こんなに層の厚いウェイブコミュニティを有する国が他にあるか? そこにはそう思わせる「日本の世界」が構築されていた。
大袈裟と思われるかもしれない。だが事実だ。日本のウェイブ界は世界のトップクラスにある。その中から近く真のトップに上り詰める選手が出現することも十分に考えられる。2月19日〜25日には、今大会と同じロングビーチにおいて、今期ワールドツアーの初戦『御前崎ジャパンカップ』が開催される。日本の力がどれほどのものか、多くの人にそこで確かめてほしいと思う。
▼ Voice_Takuma Sugi_Pro Class Winner
▼ Voice_Mie Yamada_Women’s Beginner Class 2nd.
▼RESULTS
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