【緊急ウェブ『新勧』】学連でウインドサーフィンを始めよう
サーフィンならボード。SUPならボードとパドル。ウエットスーツなどを別にすれば、それで全ての道具は揃う。でもウインドサーフィンの場合は、ボードとセイルとマストとブームとジョイントがなければ始まらない。だから最初に道具を揃えるだけでも一苦労、となることもある(ショップや先輩に相談すればすぐに解決することなんだけど)。
「え、そんなこと考えたこともなかった。僕らはいっぺんに道具を揃えましたから」
そう言ったのは学連の今田君(仮名)だ。学連(※大学のウインドサーフィン部の連盟)は公式艇を『テクノ293 ワンデザイン』と定めており、入部した誰もがその道具を使う。部活動を引退するまでその道具で腕を磨き続ける。そこでのウインドサーフィンはシンプルで、使う道具に迷うことなどあり得ない。
学連には「大学に入ってからウインドサーフィンを始めた」という選手も多いから、競技歴なく入部しても努力次第で十分に戦えるようになれるし、トップを目指すこともできる。これまでには、始めてから数年で『世界選手権』に出場したという選手だって少なくない。それになりより、学生時代の貴重な時間の何割かを海の上で過ごすという経験は、特別な思い出や感性としてその人の中に残り、ずっと海の近くで過ごすようになるとか、独自の判断基準が生まれるとか、その後の人生に好影響をもたらす(たぶん)。
||コロナ禍で『新勧』もできない、けれど、だからこそ・・・
「だから新入生のみなさん、ウインドサーフィンを始めよう!」と声を上げたいのだが、今年ときたら、コロナの影響でせっかく大学に入った新入生がろくにキャンパスにも行けず、友達を作ることもままならず、授業もオンラインだったりして、止む無く巣篭もりしている状況が続いているという。いや、今では遠隔授業と対面授業を併用している大学が半数以上になったとのことだが、それでもかつての日常とはほど遠く「新入生の勧誘どころではない」ということらしい。
でもそんな今だからこそ、僕らは改めてウインドサーフィンが有する素晴らしい特性に目を向けるべきではないか、という気がする。自分の時間が増え、自分なりの「新しい生活様式」を模索する中で、その方向性をポジティブな角度にもっていくには、ウインドサーフィンはおそらく最適なスポーツのひとつだ。
海の上に3蜜(密閉・密集・密接)はない。風に吹かれてプレーニング=滑走すれば(あるいはプレーニングしなくても)無条件に自然を感じることができ、新鮮な達成感や心地よい疲労感を得ることができる。無意識のうちにストレスは発散され、自由を感じることができる。
先を見通すことのできない今だけれど、ウインドサーフィンには時代を超える魅力があり、それが乗り手の上達などによって日々更新されていくのは確かなことだ。だからビギナーズ・ウェルカム、初心者歓迎! 新入生のみなさん、ウインドサーフィンを始めてみませんか。「やってみたい」と少しでも思ったら、各大学のウインドサーフィン部に連絡してみてください。きっと大歓迎してくれますよ。海に仲間ができれば「新しい生活」の輝きが増しますよ、きっと。
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