北風、南風、どちらの風も吹く季節(フォイルがあれば毎日乗れる)
特派員報告=兵庫県・甲子園支部
中田俊也(ラナイズビーチクラブ)
冬は西風がよく吹く年もありますが、今冬の甲子園浜は北風がよく吹きました。北風になるとショップ前のゲレンデの湾内(フラット海面)で乗れるようになり、そこはスピードセーリング、フォイリング、ジャイブ、フリースタイルの練習に最適なエリアとなります。もちろん北風は冷たいわけですが、それでも風さえ吹けばそこは多くのウインドサーファーで賑わいます。
このところはようやく春らしい陽射しとともに南風が吹く日もでてきました。甲子園浜の南風は沖海面に安定した風をもたらします。ここでは長いレグをとれるので、フォイルでアップウインドを走る人がいたり、学連選手らがアップ&ダウンの練習をしたり、アビームラインでかっとんでいるフリーライダーもたくさんいます。
ただ少しちゃぷちゃぷした海面は風が強くなるほど手強くなりますが、最近僕もハマっているフォイルで乗ると海面のデコボコも気にならず、かなり楽に走れます。フォイルもだんだんスピードが出るようになってきて、これからの道具と自分の技術の進化が楽しみです。
関東地方はすでに梅雨入りしたようですが、関西はまだ梅雨入り前で、あまり雨は降っていません。前線や低気圧の影響で風は吹くときはがっつり、それ以外の日は低めで安定といった感じです。従来のフィンでウインドサーフィンをしている人たちには物足りない日が多いかもしれませんが、最近は風が弱くても晴れた日には必ずフォイルで走っている人たちがいて、その人口が益々増えていることを実感しています。
低気圧の通過などによりまだ北風が吹く日もあり、本格的な夏の到来はもう少し先になりそうです。でも前線が日本海側に上がる梅雨明け頃には甲子園浜には連日サーマルが吹き続けるようになります。
それに合わせて甲子園浜のレースシリーズも始まります───7月28日(日)KRC CUP ダウンスラローム/8月25日(日)SPOOKY CUP アップウインド/10月6日(日)ラナイズカップ ダウンスラローム───今年もハイレベルな戦いが繰り広げられるのが楽しみです。
春は北風、南風とどちらの風も吹く季節。予報を見て、北風なら気温が低めの午前と夕方、南風なら気温が上がる日中が狙い目です。4月からは学連の新入生勧誘試乗会も始まり、浜もさらに賑やかになってきます。冬眠していたセイラーの皆さんもそろそろ目覚めて海に出てみてはどうでしょう。
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