「何ができるか、その日のベストを追求する」

「自分にはセンスもないし、肉体的才能もない。だから新しい動きをマスターするのに時間がかかる」
かつてNWA(現JWA)でフリースタイルとウェイブの二冠を達成し、日本一のアクションライダーとして活躍していた石井久孝氏はそう言った。そういう自分をどのように高めていったのか。以下2006年の氏のコメント。

Hisataka Ishii @ Cold Breeze Omaezaki 2008 / ⒸAkihiko Harimoto
Hisataka Ishii @ Cold Breeze Omaezaki 2008 / ⒸAkihiko Harimoto

「常に自分に何が必要なのかを考えて練習している。“すっごいボトムターンをする”とか、遠くて漠然とした目標を立てるのではなく、具体的にマストの角度とかヒザの角度とかを少しずつ矯正していくようにしている。そして足りないものをマスターしていくことに対して、時間はかかるけれど妥協はしないようにしている」

───「経験値を高めること」とも氏は言った。それは要するに・・・
「とにかくコンディションにこだわらずにたくさんウインドすること。サイドオフのいい波だったら上手く乗れるんだけど・・・などと逃げ道を作らずに、毎日違うコンディションでベストな動きを追求していくことが、経験値を高めることにつながる。いいコンディションでしか乗らないと、経験値の幅は狭くなると思います」

プロとアマチュアは違う。アマチュアならば、楽しく乗れそうな日にだけ海にでるというのは自然なことでもある。でも上手くなるために踏むべきプロセスには、両者に大きな違いはない気がする。詰まる所、頼れそうな何かを探して、それをコツコツと積み上げていくしかないのではないか。それはしんどいことになるかもしれないし、何かしら喜びのようなものを見出せる作業になるかもしれない。さて、どっちか? 一度確かめてみる価値はあるかもしれません。元々センスがあって、肉体的才能もある人は別にして。

Hisataka Ishii @ Long-Beach, Omaezaki 2009 / ⒸAkihiko Harimoto
Hisataka Ishii @ Long-Beach, Omaezaki 2009 / ⒸAkihiko Harimoto
▲石井久孝_Hisataka Ishii 早稲田大学卒業後プロになった異色のライダー。2003年、32歳でNWA(現JWA)のフリースタイルとウェイブの両種目を制覇。'04年にはフリースタイルタイトルを防衛し、日本を代表するトップライダーとなる。現在は御前崎『オンズ・カンパニー』役員。またOWC(御前崎・ウインドサーフィン・クラブ)主宰として、主にキッズ・ウインドサーファーの育成に力を注いでいる。日本のウェイブ界のホープ、孝良、颯太の父。2019年『IWT 御前崎ジャパンカップ』マスターズクラス準優勝。ウインドサーファーとしては未だ現役。1971年6月10日生まれ、48歳 / @ IWT Omaezaki Japan Cup 2019_ⒸAkihiko Harimoto
石井久孝_Hisataka Ishii 早稲田大学卒業後プロになった異色のライダー。2003年、32歳でNWA(現JWA)のフリースタイルとウェイブの両種目を制覇。’04年にはフリースタイルタイトルを防衛し、日本を代表するトップライダーとなる。現在は御前崎『オンズ・カンパニー』役員。またOWC(御前崎・ウインドサーフィン・クラブ)主宰として、主にキッズ・ウインドサーファーの育成に力を注いでいる。日本のウェイブ界のホープ、孝良、颯太の父。2019年『IWT 御前崎ジャパンカップ』マスターズクラス準優勝。ウインドサーファーとしては未だ現役。1971年6月10日生まれ、48歳 / @ IWT Omaezaki Japan Cup 2019_ⒸAkihiko Harimoto

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〈トップライダーの言葉_13 / 石原智央〉
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〈トップライダーの言葉_08 / 中里尚雄〉
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