WSF TECH 08_Planing Problems ❶
プレーニングで前に飛ばされそうで怖い

夏です。軽装で気持ちよくウインドサーフィンができる季節ですね。この時季には「なんとか秋までにはプレーニングを」と頑張っている人も多いと思います。そこで応援企画「プレーニング問題を考える」を何回かに分けてお届けしたいと思います。あんまり考えすぎると問題を不要に複雑化してしまうのでシンプルに。初回は「前に飛ばされる問題」です。

プレーニングフォームはずっと同じではありません。ボードが加速していくとともに(ボードが水面から受ける抵抗が小さくなっていくとともに)変化させていくものです。その過程でボードがノッキングしたり左右にブレたりすると、水から受ける力が大きく変わります。多くの場合、これが問題の発生源になるものです。

だから「プレーニング中は(その前の段階も含めて)ボードを安定させること」が大事になります。まずはこのことを覚えておいてください。

右のロビーさんにブローが入った。一瞬腰を落として、ハーネスのフックに溜めたパワーを足からボードに伝えている(もちろんマスト→ジョイントからも伝わっている)。ノーズも適度に浮いてていい感じ。数秒後には右のズデネックさんのように、軽いプレーニング状態に入ることになる。 Zdenek Maryzko & Robby Naish(US-1111)/ ⒸNaish_FishBowlDiaries
右のロビーさんにブローが入った。一瞬腰を落として、ハーネスのフックに溜めたパワーを足からボードに伝えている(もちろんマスト→ジョイントからも伝わっている)。ノーズも適度に浮いてていい感じ。数秒後には右のズデネックさんのように、軽いプレーニング状態に入ることになる。
Zdenek Maryzko & Robby Naish(US-1111)/ ⒸNaish_FishBowlDiaries

問題 ❶:前に飛ばされる ▶︎ ブローなどでセイルパワーが強くなったときに体が浮いてしまうと、テイルが浮き、ノーズが下がり、水の抵抗でボードにブレーキがかかって、飛ばされます。

対策 ▶︎ どっしり腰を落としておくこと。ブローなどで腰が浮きそうになったら、セイルから最小限風を抜き、ボードをフラットにキープする。あるいはブローの手応えを感じたら、腹(丹田、ハーネスのフックのあたり)に力を入れて、腰が浮かないようにしておくとブローで加速できるようになります。

別に特別な力が必要なわけではありません。ハーネスのフックに体重をのせるだけです。ハーネスを横(風上側)に引くのではなく、下に。座り込むようにしてラインにテンションをかけると上手くいくはずです。

シンプルですね。シンプルすぎるかもしれません。でもそんなもんです。ここはテクニックというよりも気合の問題と言えるかもしれません。「ブローが来たっ!」と驚いたり怖がったりすると悪循環に陥ります。「おっしゃ、ブローが来たぜ!」とどっしり構えることができれば、セイルパワーがボードに伝わる効率が高まって、スピードが伸びていき、道具全体が軽くなっていきます。

セイルが生み出すパワーを体でボードに伝える。そういう意識を持っておくといいかもしれません。

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