風と共に駆け抜けた、ブラジルの絶景ロードトリップ
青い空と心地良い風。手つかずの自然が残るブラジル北東部の海岸線を、世界のトップライダーたちが巡った10日間のロードトリップ。目的は、NeilPryde / JP Australiaの新作ギアのフォトシュートと、現地ディーラーミーティング。しかし、この旅はただのプロモーションではなかった。案内人はブラジル出身のウィングフォイルライダー、ヴィニ・マルティンス。母国を愛し、その魅力を誰よりも知る彼が、仲間たちに風の通り道とローカルの文化、そして隠れた絶景スポットを紹介していく。「ここを見てほしい」「この風を感じてほしい」──そんな想いとともに綴られた、風と波と人が織りなすリアルな旅の記録。チームの絆と発見に満ちた日々を、Viniの視点で追体験してみてほしい。
「トロピカルな夢…」:NP/JPチームとともに巡るブラジル・ロードトリップ
旅人・文:Vini Martins(ヴィニ・マルティンス)
Day Zero:フォルタレザから旅は始まる
NP/JPのフォトシュートとディーラーミーティングがブラジルで開催されると聞いたとき、私は胸が高鳴った。母国の魅力を世界のチームに紹介できるチャンス。初日はフォルタレザ空港でチームを迎え、海岸沿いを西に向かって、ジェリコアコアラを目指す旅が始まった。
参加メンバーは、フリースタイル世界王者のイェンテル・カース、ウェーブで注目のマリーノ・ギル、イタリアのウィングフォイル選手リッカルド・ゾルジ、そしてNPのマーケティング担当でもあるグレタ・マルケッガー。撮影チームはAalvaa Mediaのアダム・シムズとフィリップ・マッケンブロックだ。
風と景色を追って:パラクリュ~ラゴイーニャ
最初の目的地はパラクリュ。風はやや弱めだったが、ココナッツの木が並ぶ砂丘の景色が美しく、ウィングフォイルでの撮影には理想的だった。個人的に長年撮りたかったスポットでもあり、感慨深いセッションになった。翌日はラゴイーニャへ。ここで、グレタが見つけた小さなライトブレイクで、私は新しいJPのフォイルボードを初体験。軽風でも抜群の立ち上がりで、波乗りも自在。隠れた名所の発見に、チーム全体が高揚していた。
イカライジーニョのエネルギー
さらに西へ進み、クラブ・ヴェントスがあるイカライジーニョへ。ここでは風も安定し、フリースタイルやフリーライドの撮影に集中。午前はフォイル、午後はXRボードやFirefly IIを使ってハードなライディング。
アサイーとココナッツでエネルギーを補給しながら、全員が息の合った撮影を続けた。施設も充実しており、ロケーションとしても完璧だった。
プレアとジェリ:ホームグラウンドの誇り
終盤は私の拠点でもあるプレアと、隣町のジェリコアコアラ。風は一層強くなり、大技も次々とトライ。大蛇が棲むと噂の小さなラグーンでの撮影では、カメラマンのフィリップが蛇の噂にも怯まず水に入り、素晴らしいショットが撮れた。
その後、私はGWA(Global Wingsports Association)の大会に出場するため一時チームを離脱。地元の友人たちの前で戦う緊張感はあったが、“ホーム”ならではのアドバンテージを実感できた。
Wrap up:ブラジルはやっぱり最高だった
撮影の最終日はジェリでディーラーミーティングと仕上げのセッション。美しいビーチとフレンドリーな空気に包まれ、旅の最後を締めくくった。
この旅は、単なるギアのテストや写真撮影ではなく、ブラジルという国の自然と文化の魅力をチームで共有する特別な体験だった。各地の風と景色、人々の温かさ。やっぱり、ブラジルは何度でも訪れたくなる場所だと再確認できた。
Team Voice:旅をともにした仲間たちの声
Greta Marchegger(NPマーケティングマネージャー)
「5年ぶりのブラジル。ジープ3台で旅したこの撮影は、想像以上に素晴らしかった!未知のスポットやローカル文化、風景のすべてが魅力的だった。Viniのサポートに感謝!」
Ricky Zorzi(ウィングチームライダー)
「毎日が完璧な風。フラットから波まで変化に富んだセッションが続き、仲間と一緒に過ごす時間は、まさに夢のようだった。」
Yentel Caers(フリースタイル世界王者)
「今回のチームは最高。新しいギアでのチャレンジや景色の中での撮影。アサイーを食べて、ココナッツを飲んで、最後はJeriでフィニッシュ。パーフェクト!」