第47回を迎えるウインドサーフィン湘南選手権が6月21日(土)、22日(日)の2日間で真夏を思わせる好天のもと鎌倉市材木座海岸をベースに行われた。この大会は年に複数回開催されたこともあるため、47年目ということではないがコースレースとしては最古参の大会と言える。第1回開催では当時の各メーカーがしのぎを削って開発したセンターボード付きの高速コースレースボードを使い、プロ選手が上位を占める最先端の大会としてもその地位は高かった。用具の進化は競技のスタイルも変え、現在はコースレースの最高峰であるオリンピックではiQFOILが採用されるまでになっている。しかし、湘南選手権がセンターボード付きボードのコースレースに拘り、長く続けていることはウインドサーフィンの普及を支えるという観点からも大きな意義を持っている。
大会初日6月21日(土)
大会初日は、日本海にある前線に向かって流れ込む南からの風の影響により、午前中は4~6m/s程度から午後は最大10m/sという恵まれたコンディションとなった。
朝から前線の接近による突然の強風も予想されていたため、コースは鎌倉湾内へ設定される慎重なレース運営で進行。
鎌倉湾内は、南風でも北風でも癖の強い風が吹きコースどり次第では大きく差が広がる。この日のように、やや東に振る南よりの風が吹くと、逗子マリーナを舐めるように回り込む風は岸に近づくつれ湾の内側へ蛇行する傾向がある。いつもそうとは限らないが、スタート後にスターボードタックで逗子マリーナ方向へ進み蛇行して入ってくるブローを掴めれば有利なポジションを取ることも可能だ。通常の振れタックに加えそうした風の癖を読み取ることもレースで上位を目指す上では必要であった言える。
この日のレースは安定した風の中で4レースが消化され、各クラスとも上位を納めたのは常連の選手達が成績をまとめ順当な順位であったと言える。
大会2日目6月22日(日)
大会2日目は、前日より更に風速は上がり湘南港では13m/sを記録しており、運営船の安全も考慮しこの日の公式レースは中止となった。
ビーチ際では、安全を確保した上でビギナークラスのミニレースを実施し会場は大いに盛り上がりを見せていた。

1位 22-1 廣瀬こころ(玉川大学)
2位 49-1 刈谷優花 (横浜市立大学)
3位 46-3 林つぐみ (明治大学)
4位 12-20 福本奈緒 (京都大学)
5位 35-89 谷山叶佳 (同志社大学)
6位 12-34 関谷紀胡 (京都大学)

1位 11-11 池田拓海 (セブンシーズ )
2位 49-24 青木優斗 (横浜市立大学)
3位 10-26 片山雄仁 (関西学院大学)
4位 116 小山田柊平(セブンシーズ )
5位 12-3 田村勇太 (京都大学)
6位 15-2 奥野海翔 (慶應義塾大学)

1位 9 小嶺恵美 (栃木県セーリング連盟)
2位 14 堀川智江 (セブンシーズ )
3位 41 倉持優帆 (TAEM SAGA SSP)

1位 4 倉持大地 (TEAM SAGA SSP)
2位 30 尾川潤 (和歌山県セーリング連盟)
3位 87 箭内康平 (FAREAST)

1位 33 豊岡美枝 (mimiwind)
2位 018 根岸聡 (FREERUN)
3位 183 真田和明 (石渡マリンクラブ)
