Windsurfing Spin-off Shot_01

PWAワールドツアー2019 ポスター展
Photo=pwaworldtour.com_John Carter

1_Sorbon Beach, Bonaire|2_Marseille, France
1_Sorbon Beach, Bonaire|2_Marseille, France

今年はひとつもW杯が行われていない。新型コロナのせいであることは言わずもがなで、今のところ再開の見込みさえアナウンスされていない。現在ペンディングされている大会は7月クロアチア、9月デンマーク、10月フランス、10月マウイの4つだが、もしかしたら空白の2020年になる可能性も否定できない状況である。

普段なら大会ごとに公式レポートに目を通し(英語なのでしっかり読めはしない)写真をセレクトするのだが、今年はそれもできない。手持ち無沙汰なステイホーム。そこで先日、暇に任せて去年のツアーの写真を再チェックしてみると、面白いカットがたくさんあった。いつもならあまり気にも留めない写真にも興味深いものがあるのだなと、改めて気づくことができた。

雑誌には紙数の都合というのがつきまとうので、アクション写真の中からできるだけクールなものをと選定するのが常なのだが、それ以外にもウインドサーフィンやウインドサーファーならではの魅力溢れる写真はたくさんある。PWAのオフィシャルカメラマンであるJC=ジョン・カーターは、ポートレートや道具を撮るときにも変わらず工夫を凝らし、高い技術でシャッターを切っている。

そこで今回より『Windsurfing Spin-off Shot』なる不定期連載を始めることにする。核となるウインドサーフィンから派生的に生まれた写真を、ウェブの利点を生かしてどしどし掲載していく予定だ。

第1回目は『ワールドツアーポスター展』。いきなりJCの腕とはあまり関係のない題材で恐縮だが、この前写真を見ていたときに「大会ごとにそれぞれポスターが制作されいるのに、これまであまり紹介したことがなかったな」と思い入ってしまったのだから仕方がない。

大会ポスターには時のチャンピオンの写真が使われるとは限らないし、制作者がベストと思う写真が使われるとも限らない。採用されるのは多くの場合、主催者サイドと制作サイドが「最大公約数的」と認めた写真(ヴィジュアル)だ。だからときどき外から文句が聞こえてくることもある。でもそれに関わる人たちは、不自由やプレッシャーを感じながらも、なんとか大会を、ウインドサーフィンを広くアピールしようと尽力する。完成したポスターには、その痕跡が残っている(ような気がする)。

それではみなさま、モナリザが描かれた板にダ・ヴィンチの修正痕までをも見透かすような審美眼をもって、いやどうぞお気軽に『PWAワールドツアー2019 ポスター展』をお楽しみください。たとえ短い時間でも、なにかと圧の強い(自粛圧とか梅雨時の低気圧とか)この時期にウインドサーフィンを感じて気持ちを解放していただければ、とても嬉しく思います。

3_Yokosuka・Miura, Japan|4_Ulsan, Korea
3_Yokosuka・Miura, Japan|4_Ulsan, Korea
5_Costa Brava, Catalunya, Spain|6_Pozo, Gran Canaria
5_Costa Brava, Catalunya, Spain|6_Pozo, Gran Canaria
7_Sotavento, Fuerteventura|8_Tenerife, Canary Islands
7_Sotavento, Fuerteventura|8_Tenerife, Canary Islands
9_Hvide Sande, Denmark|10_Sylt, Germany
9_Hvide Sande, Denmark|10_Sylt, Germany
11_Maui, Hawaii|12_Noumea, New Caledonia
11_Maui, Hawaii|12_Noumea, New Caledonia

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