DAY_1 横須賀W杯開幕!
世界オールスター・スラロームが始まる
5月10日、曇り、雨、のち快晴。ここはどこだ、いつもの津久井浜か?
10×スラロームチャンプのアントワン・アルボーがいて、マテオ・イアチーノもピエール・モーテフォンもいる。ウィメンズのデルフィン・カズンもマリオン・モーテフォンも、もちろん日本のトツプレーサーたちも顔を揃えてそこにいる。
でも、彼女がいない。
去年のこの大会のウィメンズクラスの勝者であり、4×ワールドスラローム女王のサラキタ・オフリンガの姿がみえない。聞けば彼女は今年「自分が本当にやりたいフリースタイルとウェイブに専念する」ことを決めたらしい。
ウィメンズで(たぶん)唯一本物の男乗りができ、大きくてハードなセイルも使い切ってしまうサラキタがいないのは寂しいけれど、それはまあ仕方がない。
次のチャンプは誰だ? PWAには日本のサーキットに出場すればメンズクラスでも上位に入賞できるだろう、ばかっ速い女子が何人かいる。そんな彼女らに近年地力をつけてきている日本の女子がどこまで迫れるか。レースにはまた新たな視点が生まれる。
ビーチにはテントが並び、その前には最新のエキップメントが無造作に置かれている。これが最先端のレーシングマシンかと、浜を歩いているだけでも興味がつきない。だからなかなか歩が進まない。立ち止まっているとすぐ近くをアントワンが歩いていったりもするものだから、テンションは上がりっぱなしで、ノーマルな状態に戻している暇がない。
今日は風が上がりきらず、レースはキャンセルだった。でも明日からは徐々に風が上がっていく傾向にある。そしてそれは少なくとも今後三日間は続くだろうとの予報だ。
金、土、日はとんでもない週末になるかもしれない。こんな機会を見逃す手はない。
いま世界の中心は、紛れもなく津久井浜にある。では、会場で。待ってます。
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