でもJWAスラローム最終戦はノーレース
特派員報告=大分県住吉浜支部
穴見和彦(JPN-6 / Buzz・カレラワークス)
2017-2018 JWAプロスラロームツアー最終戦『住吉浜CUP 2018』が終了しました。
いやー実行委員長のわたくし穴見和彦も、今回の気圧配置には手の打ちようがありませんでした。
弱いサーマル(北東風:左からのサイドオフ)が3日間続いてしまい、プロクラスは不成立。うーむ残念。
でもオープンクラス2レースとフォイルクラス3レースは成立し、ギャラリーを湧かせてくれました。
軽い風でも飛ぶフォイルに心からお礼を言いたい気持ちです。
(※タイトルの『今年も住吉浜にフォイルが飛んだ!』というのは、正確には『今年も住吉浜の大会でフォイルが飛んだ!』です。住吉浜には年中フォイルが飛んでいます。ただ後者をタイトルにするにはちょっと据わりが悪かったもので。少し大袈裟に表現しました。すみません)
大会前日は雨上がりの冬型がっつり、北西20ノットオーバーのグッドコンディション。前乗りした選手らは7.8〜7.0㎡のセイルに100ℓ前後のボードでスピードバトルを繰り広げておりました。なのに大会初日から最終日までの三日間(3月23日〜25日)は、午後からのサーマルが6〜8ノットでそーよそよ。なぜ、どうして?
結果、成立したのはオープンクラスの男女のみ。それでも彼らは各2レーズずつのプレーニングバトルを展開。
男子では前戦の奄美大会に続き中学三年生の金上颯太が、女子では関東学院から㈱サガミに就職して活動を続けている山辺美樹(JPN-131)が優勝。彼らの他にも大学生など若手が上位に名を連ねた今大会には、確かにスラロームの新しい風は吹いたのだが・・・。
しかししつこいようだけれど、ライトウインドでのフォイルのフライト性能には驚く。
頬を優しくなでてゆく心地良い風の中で、音もなく、まるで水上電気滑空板のように飛んでゆく。すすすいーっ。
おっと! ギャラリーは驚く。なにこれ? ウインドフォイルですよ。ドヤ顔。
国内では昨年11月、ここ住吉浜で行われたFWプロツアーに続いて、2度目のフォイルレース(大会)。
前回優勝のわが息子、穴見知典プロ(JPN-60)にとっては二連覇をかけたバトルになる。結果は3レース成立し、2つのレースで穴見がトップフィニッシュを遂げ優勝。いやぁフォイルもみるみる進化している。ハイクアウトして乗れるようになったことで高速化している。世界のスピードはこんなものではないのだろう。ビーチでは乗り方や道具のチョイス、チューニングなど、選手間で情報が飛び交っておりました。九州では福岡、関西では甲子園、関東では三浦を中心に日本のフォイルレーサーも日々腕を磨いている。5月の横須賀W杯、さらに6月の蒲郡大会でのフォイルも楽しみです。
そんなわけで、どうにか今年も大会を終えることができました。来季は少し日程を前倒しにして、住吉浜の冬のレギュラー風(北西の強風)を狙った計画にしたいと思っています。乞うご期待!
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