【Winner’s Voice 02 西上実彩子/35-33_同志社大学四年】
《 8分の6ピン、圧勝クイーン》
|特派員報告=学連担当_横山楓(青山学院大学)|
(2016年11月7日~10日、沖縄県国頭郡字奥間海岸沖『全日本学生ボードセーリング選手権』通称インカレ個人戦、レディスクラス優勝者、西上実彩子選手に聞く)
───インカレ優勝、おめでとうございます。今の率直な感想を。
西上 これまでの努力が報われて結果を残せた。本当に嬉しいです。
───三日間を通してレースコンディションはいかがでしたか。また印象に残っているレースはありますか。
西上 初日の北東の微風でのレースは海面差がすごくて、スタートの有利不利を見分けるのが難しく、スタートからの展開をイメージするのも困難でした。でもそんな海面で(1位、2位、1位と)ポイントをまとめることができた。それが二日目以降につながったと思います。心に余裕がもてました。
二日目は爆風でレディス・クラスはノーレース。正直1本(1レース)くらいはやりたかったんですけど、相手は自然ですから、こればっかりは仕方ありません。
三日目は(中強風 × 5R / 1位、1位、1位、1位、4位)得意風域だったので、自分の力を出し切れば絶対に走れる、と自信を持って挑めました。こうして思い起こしてみると、すべてのレースが印象的かな?
インカレで取るピン(1位)は他のレースのそれとは別物です。数倍嬉しい気持ちになります(今大会では全8レース中6ピン)。最終レースでトラッカーが壊れて、そのままレースを続けざるを得なかったことが唯一の心残りではありますけど。
───来年3月に開催される『全日本学生ボードセーリング選手権大学対抗戦(インカレ団体戦)』への意気込みをお願いします。
西上 絶対に心残りがないレースをしたい。団体戦は個人がどれだけ走っても意味がなく、三人まとめて走らなければいけない(上位の成績を残さなくてはいけない)。それはとても難しいことだけど、だからこそどのチームにも優勝の可能性があると思っています。同志社大学にもそのチャンスは大ありなので私が引っ張っていけるように頑張ります! 個人入賞ももちろん狙っていきたいです。
───今大会のレディス・クラスでは1~5位までを関西勢が独占。また入賞圏内の6位までに『インカレ個人戦』初挑戦の二人の二年生が入ったことも見逃せない。山内美佳選手(同志社大学)と杉本寧々選手(慶応義塾大学)の二人は本誌創刊号でも取り上げた注目のライバルである。彼女らの大健闘は今後の学連女子をさらに活性化させるに違いない。
学連レースの大一番『インカレ団体戦』は来春3月、和歌山県で開催される。さらに続けて未来のインカレ個人戦挑戦者である一年生の日本一決定戦(『インカレ新人戦』)と、年度の締めくくりの『来季ナショナルチーム選考レース』が浜名湖で行われる。学連レースにオフシーズンはほとんどない。栄冠に向けて走り続けるのみである。それではまた。
▼2016 全日本学生ボードセーリング選手権 / 女子リザルト
(全8レース1カット)(51名エントリー)
1位=西上実彩子(同志社大学) 2位=松永麻佑(京都大学)
3位=山内美佳(同志社大学) 4位=赤井里菜(関西学院大学)
5位=相馬佳映(滋賀県立大学) 6位=杉本寧々(慶応義塾大学)
7位=島田有季乃(関東学院大学)8位=足立麻奈(神奈川大学)
9位=川井彩加(同志社大学) 10位=大田佑希(滋賀県立大学)