ウインドサーフィン質問箱 / Q&A_002

ウインドサーフィン Q & A
Serial No. 002_Tune 001_Joint Position 01

Q:セイルサイズとジョイントとの位置関係を教えてください。
同じボードでセイルサイズを大きくしたら、ジョイントは前、それとも後ろ?
いい位置を見つけるにはどうしたらいいですか?
▶︎質問=岡田浩一さん(57歳 / ウインド歴=30年 / ホームゲレンデ=新潟県野積海岸)

Josh Angulo(CV-1)/ ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com ボックスの中心とは、プレート挿入口を除いた長さの中心のこと。そこにジョイントをセットして、 適応サイズのセイルを搭載すれば、だいたいしっくりくるようにボードは設計されている。 アジャスト幅は10mm程度。写真のボードに残った跡を見ると、ジョッシュはそれより広い範囲を使っている みたいだけれど、これは「プロだから」と考えた方がいいかもしれない。この位置をあまり大きく移動すると、 道具すべてのバランスに対する影響が大きくなって調整が難しくなってしまうから。
Josh Angulo(CV-1)/ ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
ボックスの中心とは、プレート挿入口を除いた長さの中心のこと。そこにジョイントをセットして、
適応サイズのセイルを搭載すれば、だいたいしっくりくるようにボードは設計されている。
アジャスト幅は10mm程度。写真のボードに残った跡を見ると、ジョッシュはそれより広い範囲を使っている
みたいだけれど、これは「プロだから」と考えた方がいいかもしれない。この位置をあまり大きく移動すると、
道具全体のバランスに対する影響が大きくなり、調整が難しくなってしまうから。

 A:プレーニングすることを前提としてお答えします。
同じボードでより大きなセイルを使用する場合、マストベース(ジョイント)の位置は前に移動するのが基本です。
セイルの風圧中心(C.E.)とボード下の水中側圧抵抗中心(C.L.R.)の位置調整や、リグ部全体の重量によるバランスの崩れを防ぐことが目的です。でもその移動範囲は5mmから10mm程度の範囲に留めておきます。使用セイルサイズの変更幅にもよりますが、あまり大きく移動してしまうとバランスが崩れて乗りにくくなることが多いからです。

マストベースは、まずはジョイントボックスの中心(プレートを差し込む穴を除く)に取り付けてみることをお勧めします。そこを中心に、前後にズラしながらいい場所を探していきます。

最適な位置を見付けるためには、ボードの挙動をチェックします。
走行中にノーズが上がり過ぎたりテイルが沈み過ぎると感じる場合は前方に移動します。
反対にノーズの引っかかりが強すぎて抵抗を感じる場合は後方へ移動します。
そのように微調整してボードが最もスムーズに走る位置を探していきます。

セイリングアングルによっても感触が変わってくるので、幅広いアングルと風速下でチェックする必要があります。
ちなみにプレーニングを前提とした場合、アンダー目ではやや後方にセットして走り出しと上りやすさを作り出し、
オーバー気味では前方にセットしてノーズの浮き上がりを抑えてコントロール性を高めます。
この際の移動範囲も最大で10mm程度に収めます。

僅か10mmでもボードの動きは変わります。セイリングしながらその動きに注意を払ってみてください。
また仲間と一緒にセイリングし、スピードや角度などを比較してみれば、より早く答えを見付けられるはずです。
▶︎回答=霜山 厚(逗子ウインドサーフスクール)

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