New EQuipment 2018
NorthSails / Super Session
『スーパーセッション』は、カテゴリーでいえばフリーウェイブセイルに属する。
フリーウェイブセイルとは何か? 普通はピュア・ウェイブセイルほどエキスパート向けではなく、風が強い時にも使いやすくて、波が大きくなければ波乗りにも使えるセイルと考えられている。本当か? 曖昧なところだ。
ノースセイルのプレス・リリースにはこうある。
『スーパーセッション』は「フリー・ウェイブ・ボード」や「スモール・フリーライド・ボード」に最適なセイルだ。
フラットウォーターからウェイブコンディションまで幅広く使える。つまりそれらのボードにセットすれば、強めの風が吹いた時のプレーニングもバンプ&ジャンプも波乗りも、すべてが容易になるということだ。
そのために5バテンレイアウトを採用した。
加速性、スピード性、耐久性、操作性のすべてをバランスよくデザインできるからだ。
このセイルには4本バテンではなし得ない性能が備わっている。それは一度セイルに風を入れてみればすぐにわかることだ。ドラフトが前方に(通常よりも強く硬く)固定されており、ブローを受けても動かない。セイルの大事な部分が常に理想の形をキープする。従ってセイルの軸も動かず、軽いハンドリングが可能になる。
軽くてかちっとした使用感のあるセイルは、乗り手の反応速度も速くするものだ。
そしてウインドシステム全体がきびきびと動くようになる。セイルが乗り手を変えるのだ
このセイルにはそういう力があるのか?
「ある」とプレス・リリースには書いてある。おそらくデザイナーのカイ・ホフが言ったのだと思われる。
風が入ればすぐにこのセイルは走り出す(ローエンド・ポテンシャルも高い)。ブローが入ればジャンプもフルスロットルターンも流れるようにメイクすることが可能だ。動きと動きとのあいだにギクシャクしたところもなくなっていくことだろう。セイリング全体をシームレスにつないでゆくことができるようになるはずだ。ゆえに自分の限界をプッシュし続けることができる。まるでエンドレスに(新しい自分と出会い続ける)『スーパーセッション』が続くように。
強風時のセイリングをシームレスにつないでいける? ドタバタせずにその風域で乗れたなら・・・。
そう。『スーパーセッション』は、そんな思いを実現するために生まれたセイルだ。
上の一行はプレス・リリースには書いていない。でもきっとそういうことも言いたいだろうという気がする。
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