「里村哲也のタヒチ(ライアテア島)撮影日誌」②
記憶のフレームができていきます
風が吹いていません。そよそよとしたブリーズはあって、
ウインドフォイルなんかはできるんだけど、まだレースは始まっていません。
それで何をしているのかというと、近くの島に観光に出かけたり、
道具の調整をしてみたり、タヒチのダンスを観賞したり、日陰になった芝生の上でごろごろしたり。
さぞかし暇かと思うかもしれませんが、風の吹く島にウインドサーフィンに乗りきて(あるいはウインドを
撮りにきて)もうすぐ確実に吹くだろうという予感や希望をもって過ごす時間は悪くない、というかいいものです。
どんどん周辺記憶が増えていって、あとはメインの記憶をぽんと中心に嵌め込むだけ、といった感じがあって、
結構充実した時間になります。脳内にイメージを固定化していくための準備がどんどん整っていく感じ。
文子さんも穴山さんもジュリエンも島でのそういう時間を楽しんでいるみたいです。
もうすぐ(たぶん僕らの一生ものの記憶になるだろう)ウインドの話をお伝えできると思います。
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