《Day 11 /「楽しむこと」重みのある常套句》
→《Day 10》の続き
Q3 日本にはあなたと同世代のウインドサーファーがたくさんいます。彼らに有用なアドバイスをいただけませんか。
KP 時間の許す限りウインドすること。
ウインドができる身体をキープすること。キッズや若者たちと一緒に海に出て、できる限り楽しむこと。僕が言えるのはそれくらいかな。Enjoy the life !!
────「楽しむこと」「エンジョイすること」それはアスリートの決まり文句、常套句ではある。正直に言ってコメントとしての面白みはない。それを中途半端な選手が言えば、すぐに霧散してしまうような言葉かもしれない。でも一流選手のその言葉には重みがある。なぜなら彼らは、その言葉に重みをもたせるべく、それを言うに相応しい自分になり、そうあり続けるように行動してきているからだ。
「楽しむ」のは簡単だけれど「できる限り楽しむ」のは簡単なことではない。当たり前のことだけど、それを彼らのレベルで行うのは至難の業なのだ。ケビンの言葉を意訳すると、きっとこういうことになるのだと思う。
「ウインドを楽しむこと、人生をエンジョイすること、可能な限り、全力でね」
ケビンにそう言われると、やはりずしりと心に響く。僕はケビンのようには楽しめないだろうし、エンジョイすることもできないだろうという気持ちになる。ただ心の中の別の部分では、自分の中のつまらないリミッターを外すことくらいはできるかもしれない、とは思える。ケビン、ありがとう。ファイナルでの「全力」に期待してます。
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