《Day 9 / カイはウインドに追い風をもたらす》
昨日の晩にアナウンスがあった。「明日はモンスターウェイブの襲来確実。よって大会9日目(11月8日)は男子も女子もノーコンテストとする」
予想通り。今日のホキーパの海はダブルマスト以上の怪物スウェルのオンパレード。恐ろしき様相。響き続ける重低音。クローズアウト。コンテストどころの騒ぎではない。
だがホキーパの東、マリコベイの先のジョーズ(Pe’ahi)の波は、鋭い牙をぎらつかせていた。ストーミーなコンディションではあるものの、クローズアウトはしていない。
カイ・レニーはその海にいた。
『BIG WAVE AWARDS(BWA)2017』PE’AHI CHALLENGE に参加するためだ。『アロハ』を中止にした大波が、さらに大きく盛り上がるそこで、カイはトゥーイン・サーフィンで見事なライディングを見せたという。
彼は自身のフェイスブックで、次のように語っている。
「今季初のジョーズの日。ピカピカのニューボードとインパクトスーツ、新しいフィンセットが驚くほどに機能した。ジョーズの波の本当のパワーを改めて感じることができた」
『BWA』の本戦は(『アロハ』期間中の)11日、金曜日に開催予定とのこと。メンズクラスはもちろんウィメンズクラスもあるというから驚きだ。その時、ジョーズには世界屈指のビッグウェイブサーファーが集結し、彼らのライディングが世界に配信される。カイはその中でも有力選手の一人だが、おまけにカイは世界的に滅多にいないレベルのウォーターマンなのである。多くの注目を集めることは間違いない。
その時『BWA』とカイと『アロハ』とウインドがつながる。カイは、ウインドサーフィンを広く伝えるイメージセッターとしての役割も果たしてくれることになる。
これはもう We are grateful to you. 感謝します、と言わないわけにはいきませんね。
カイ“ウォーターマン”レニーは、ウインドに追い風を吹かせる。せっかくの風だ。みんなで乗っちまおうではありませんか。