Himeno cup 2025 The 28th

 

Himeno cup 2025 The 28th

初夏の逗子に全国から160名が集結。強風・高波を制したタフな一日

毎年初夏の恒例イベントとして親しまれている「Himeno Cup」。2025年は第28回大会として、518日(日)に神奈川県・逗子にて開催された。

(写真:鎌田雪枝)

本大会は19985月、当時の学連艇種であったIMCOクラス(男女)およびオープンクラス(男女)を対象にスタートした歴史あるコースレース。湘南エリアにおけるウインドサーフィン大会のなかでも、古参のひとつに数えられる。今年は全国から定員を上回る160名がエントリー。学生から一般、ベテランライダーまで幅広いカテゴリーの選手が集い、盛況な一日となった。

荒天による延期も、粘り強い運営により3レースを成立

当日は前線の影響で朝から南寄りの強風と高いうねりが押し寄せ、午前中のレースは一時延期に。最大で15m/sを記録したコンディション下、安全を考慮し、レースのスタートを見合わせる判断が下された。午前11時を過ぎ、風の落ち着きを見計らってレースが再開。第1レースは12:00にスタートし、続いて第2レースが15:00、第3レースが15:50にスタートされた。
風速は第1レースで48m/s、第2レースで610m/s、第3レースでは序盤こそ8m/s前後だったが、終盤には23m/sまで落ちるなど、3レースを通じて大きな振れ幅と終始レース中はアップダウンを繰り返す展開となった。さらにうねりも重なり、選手たちにとっては体力・集中力が問われる非常にハードな展開となった。

国体女子クラス・小嶺恵美が存在感。

厳しいコンディションのなか、もっとも際立った走りを見せたのが、国体女子クラスの小嶺恵美。全体成績でも〈1位・3位・1位〉と圧倒的な安定感を見せ、女子カテゴリーにとどまらない走りで総合でも1位を獲得。

国体男子クラスでは、FAR EAST所属の箭内康平が地力を発揮し、上位成績でまとめ優勝を手にした。

テクノ293クラス男子は、立命館大学の吉田朔太が強さを見せて制し、女子は横浜市立大学の刈谷優花が実力通りのレース運びで優勝。

また、「ウインドサーファークラス」では、男子が早稲田大学OBのベテラン・長島一由、女子は毎年安定した速さを誇る豊岡美枝(mimiwind)がそれぞれ勝利を収めた。

<テクノ293クラス>
男子
1位 51- 1 吉田朔太(立命館大学)
2位 116   小山田柊平(セブンシーズ )
3位 50-84橋爪裕大(立教大学)
写真向かって(左)小山田柊平(中央)吉田朔太(右)橋爪裕大
女子
1位 49- 1 刈谷優花(横浜市立大学)
2位 46-21坂井レイナ(明治大学)
3位 35-89谷山叶佳(同志社大学)
写真向かって(左)坂井レイナ(中央)刈谷優花(右)谷山叶佳
<国体クラス>
男子
1位 87     箭内康平(FAR EAST)
2位 0       小松大悟(本田技研)
3位 3       甲斐祥文(山梨県セーリング連盟)
女子
1位 9       小嶺恵美(栃木県セーリング連盟)
2位 11     練石恵子(富士フィルムBSC)
3位 17     酒井七海(長野県セーリング連盟)
写真向かって(左)小嶺恵美(右)箭内康平
<ウインドサーファークラス>
男子
1位 117    中島一由(早稲田大学OB)
2位 5682  吉岡研三(ウインドベル)
3位 417    藤本直也(Kaya)
女子
1位 33      豊岡美枝(mimiwind)
写真向かって(左)吉岡研三(中央)豊岡美枝(右)長島一由

<大会成績>