Aloha Classic 2019_Day 1
PWA EVENT_11 / Wave Men & Women #4
October 27-November 09 / Hookipa Beach Park, Maui, Hawaii, USA
Photo by John Carter_pwaworldtour.com / Si Crowther_IWT
速報！ 佐藤素子 シングル３位表彰台
（10月27日『Mercedes-Benz Aloha Classic 2019』大会初日）
佐藤素子がいきなり表彰台に立った。佐藤はファーストラウンドで14.12のこの日の最高ポイントを叩き出すなどしながらファイナルに進出、サラキタ・オフリンガ（現PWAランキング１位）、イバラ・モレノ（同ランキング３位）に次ぐ３位でシングル・イリミネーション（最初のトーナメント）を終えたのだ。
2004年、今大会と同じホキーパで行われた『ハワイ・プロ』で優勝、日本人で初めてPWAのトップになった彼女は、15年経った今も世界のトップライダーとしての地力をキープしている。このあとダブル・イリミネーション（敗者復活戦）が行われれば、イバラ、サラキタと戦うチャンスもあり、優勝の可能性も残されている。
ホキーパローカルでもなく、フルタイム・ワールドカッパーでもない彼女のこの活躍は、PWAのデイリーレポートにも記されており、危険な存在として認知されている。大会はまだ始まったばかりだ。そして佐藤は世界の頂点への途上にいる。今後の成り行きに注目されたい。
一方メンズクラスではファーストラウンドが行われ、杉匠真（17歳）と石井孝良（18歳）がセカンドラウンド（トップ32の戦い）へ進出した。注目すべきは2人の勝ち方である。
杉は12.12の高ポイントを獲得、２位のディオニ・グアダニーノに4.62ポイントの差をつけてトップ通過を果たした。彼は自身のブログでこう言っている。「ゴイター、フラカみたいなタカとエアーでバッチリ」で「なんか波の中でフリスタしてると安心します」───つまり彼は波乗りの聖地で、フリスタムーブを含めた新しいウェイブライディングを、世界レベルで、余裕を持って表現しているということだ。
石井は２位通過だが、１位通過のケビン・プリチャードとの差はわずか0.24ポイントだった。ケビンはホキーパ・ローカルで、2006年のPWAウェイブ・チャンプでもあり、さらに2016年のアロハクラシック・チャンプでもある。「ミスター・ダウン・ザ・ライン」とも呼ばれる彼に、聖地ホキーパで肉薄したことは、石井の実力の高さを証明するものであり、おそらくさらに自信を深めることにつながったことだろう。
明日からは、戦う相手すべてがさらに強敵になる。大会二日目「波は最大で20フィート」になるという予報も出ているみたいだ。杉は「怖いけど楽しみです」と言い、石井は「攻めまくります」と言っている。『アロハクラシック』らしいハードなコンディションで、若い2人（と、ベテランの素子）が戦う。応援しないわけにはいかない。頑張れ！
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▼『Mercedes-Benz Aloha Classic 2019』Day1
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