横浜海の公園、2019、冬

ウインドサーフィンが大好きなみんなと
特派員報告=神奈川県海の公園支部
西村栄治(スピードウォール)

横浜・海の公園の冬の様子をお伝え…するつもりでいたのですが、11月のはじめにギックリ腰を患って以来、海から離れた生活を余儀なくされていたために、なかなかそれも叶わぬ状態でした。今回は実に4ヶ月ぶりの海公です。冬の間もバリバリ楽しんでいた方たちにお話を聞いてきました。

1_20190220_141952取材に行ったのは2月中旬の日曜日。天気予報に反してあいにくの曇り空。ちょうど寒気が下りてきた感じでパラパラと雪が舞っていましたが、すでに何人かの人が海の上にいて、何人かの人が芝生でセッティングをしているところでした。みなさん寒くないのでしょうか?

「冷たいのは手だけ。体は何ともありません。艇庫の横の陽だまりはとても暖かい」と教えてくれたのは明美さん(川崎市川崎区・50代)。「雪山に比べれば暖かい。ドライスーツの中は今も汗だく」と言うのは、ウインドサーフィンを始める前はスノーボードにハマっていた小林さん(東京都目黒区・50代)。

逆に「サッカーしてるときより、テニスしてるときよりも、ウインドしてるときが一番寒い。風邪をひいてしまいました」と正直に教えてくれたのは直洋くん(横浜市港南区・11才)。ウインドサーフィンデビューからわずか1ヶ月でレースに参戦したスーパーキッズです。「水に落ちるのは嫌だから冬場はフリースタイルはやらない」と言うワコウさん(横浜市金沢区・60代)はウインド歴10年のベテランです。ワコウさんによると「今年は去年より寒くないと思います。また例年だとサイドかオンで吹くことが多いですが、今年は珍しく西よりの風が吹いて、オフショアで乗りづらい日が多かった印象があります。南風で乗った記憶はほとんどないですね」

3_20190224_141113では、冬でも海に行きたくなるのは何故でしょう?
「自宅でイメージして海でやってみる。なかなか上手くいかないけれど、確実に上達しているという実感はある。プレーニングできる日は海に来た日のうちの2~3割程度だけれど、1回でもプレーニングできれば幸せ。他には代えがたい満足がある」と水島さん(東京都世田谷区・70代)。

「最高の一本プレーニングができたときは、この冬一番嬉しかった(小林さん)」「この冬初めてプレーニングできました。スピードが出て怖かったけどフワフワしてた(直洋くん)」と、それぞれ語ってくれました。水島さんは続けておっしゃる。「冬に集まるのは本当にウインドサーフィンが好きなひとばかりだよね。そういう人と一緒にいるのは楽しい」

「マイボードを買ってから週に1回程度来てます。今日で41回目です。今はスピードウォールの菅野店長に『BBトーキング』を使って遠隔で指導を受けてジャイブができるレベルです。11月には一週間有休を取って毎日来ました。年末年始のお休みにも来ましたが、その時は初めて『独りぼっちの海』を体験しました(笑)」という明美さんは「この冬2回強風で流されましたが、歩いて帰ってこられました。友人がいつも気にかけてくれますし、知らない人でも、みんなが優しくしてくれます」。また水島さんも「安全第一でやっています。海の公園は安全なので冬場でも特に困ったことはないですね」とのことでした。

取材が終わる頃、雲が晴れてきました。光の暖かさに春が確実にすぐそばまで来ていることがわかりました。みなさん春の強風シーズンも安全第一で楽しみましょうね。
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