WSF TECH 05_Take Off to a Small Wave
波に乗るためのパンピング

岸に向かって走っているとき、たまたま波に乗ってしまった。そんな経験はおそらく誰にもあるだろう。その瞬間、ボードがいきなり軽くなり、体が後傾してしまったり、パーリングして(ノーズが海面に刺さって)落ちたことのある人も多いかもしれない。

波はヤバい、できるだけ避けなくてはいけない。いや、そんなことはない。波に乗れるようになれば「ウインド + サーフィン」の快感を知ることができる。フリーライドボードに乗っていたとしても、波とともに移動できるようになれば、自分のウインドシステムに新たな動力として「波のパワー」を組み込むことができるようになり、総合的なスピードと自由度が向上する。

波に乗ると(乗ってしまうと)どうしていいかわからなくなる? ノーズを上げれば減速し、ノーズを下げれば加速する。このことさえ知っていれば、波の上でのスピードコントロールが可能になり、怖さも不安も半減する(しますよね)/Pozo, Gran Canaria, Spain 2018_Youth Action ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
波に乗ると(乗ってしまうと)どうしていいかわからなくなる? ノーズを上げれば減速し、ノーズを下げれば加速する。このことさえ知っていれば、波の上でのスピードコントロールが可能になり、怖さも不安も半減する(しますよね) Pozo, Gran Canaria, Spain 2018_Youth Action ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com

そのためのトレーニング───ライトウインドで小さめの波に乗る。自分からテイクオフしてみる。そおらくその際にはパンピングが必要になる。いつものように風に乗るためのパンピングをすると、ボードから体重が抜けてノーズが上がり、テイクオフが難しくなる。波に乗るためのパンピングは、ノーズを下げて、ボードのボトムを波の斜面に合わせるように、ボードに体重をのせたままで行う。

初めはストラップに足を入れなくても構わない。前足ストラップを挟んでスタンスを取り、ボードコントロールに集中する。もちろん実際にはセイルがあり、風の強弱によりジョイントへの加重の塩梅も変わってくるので、両足とジョイントの三点でボードをコントロールすることになるわけだが、そこは身体の反応に任せておけばいい。

大事なことは、プレーニング時のようにセイルに寄りかかった体勢をとらないこと。ボードの上にステイしたままでパンピングすることだ。海にはうねりがあり、波がある。波と近しい関係になるほど、ウインドサーフィンはダイナミックなものになり、可能性が広がる。まずはなんちゃってテイクオフから、始めてみてください。

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〈WSF TECH 01_ジャイブ_中井忠則 / JPN-121〉