─── 編集余話 09 ───
JC=ジョン・カーターの「大波撮影弾丸ツアー」
Photo by JC=John Carter

ジョーズの波が上がる。そう聞けばいつだって行きたくなる。多くの関係者が「世界一」と認めるウインドサーフィン・フォトグラファー、JC=ジョン・カーターはそういう男だ。昨年12月、その彼が現場へ飛んだ。たった8時間ほどの撮影チャンスを、世界のウインド乗りとシェアするために。

Marcilio “Brawzinho” Browne(BRA-105)/ ⒸJohn Carter
Marcilio “Brawzinho” Browne(BRA-105)/ ⒸJohn Carter

そのときの1枚がこれだ。ページの都合上、残念ながら誌面には掲載できなかったカットだが、ジョン・カーターの腕が確かなことがよくわかる。ライダーのブラウジーニョの航跡は、10フィートの波のピークからボトムにつながり、彼はそのボトムの底でターンのピークを迎えている。ボードの傾きとセイルの傾きがマッチして、レイルは深く長く波のフェイスに食い込んでいる。

完璧な場所に完璧なフォームでいるブラウジーニョは、この波から得られる反発力と、全てを波の裏へと吹き飛ばそうとするオフショアを利用して、このあと爆発的なスピードで分厚いリップに向かっていく。一瞬から前後の動きをイメージできる。このときの反発力はどれくらいのものなのか? と、想像も膨らむ。JCはそういう写真を撮る。

何気ないポートレートを撮るにしても、彼は何気なくはシャッターを切らない。その「作品」には、すべて彼の工夫やアイディアが込められている。いやもしかしたら、彼は何気なく撮っているのかもしれないが、少なくともその作品を目にする僕には、彼が常に「何をどう撮るか」を考えているのだろうことが伝わってくるように思える。

次号にはここにある以上の写真を掲載する。ジョーズにおける世界トップのライダーとカメラマンの冒険の記録を。

Jaws Strike, December 5th 2018 / ⒸJohn Carter
Jaws Strike, December 5th 2018 / ⒸJohn Carter

────────────── Windsurfing Magazine ────────────── ウインドサーフィン マガジン ──────────────