WSF TECH 04_Jive, Bottom Turn, Front Knee
ボードに乗り込むために

プレーニング時とカーヴィング時では乗り方が変わる。当たり前だと言われるかもしれないけれど、伸び悩み、イケてない動きに終始する人の多くはそれができない。一番わかりやすいのは、前足のヒザだ。カーヴィングを苦手としている人のほとんどは、前のヒザが ───プレーニング時と同様に─── やや突っ張った感じになり、前足でロックしたような乗り方をしている。これではボードの上に乗り込めず、ボードコントロールどころでなない。

ボードをターンさせるためにインレイルを入れようとするとき、前足のヒザを曲げられなければ、ボードの上に乗り込めず、ジャイブもボトムターンもメイクできない。でも「だから曲げよ」と言われても、あるいは「曲げたい」と思っていても「そうすると前に飛ばされそうで怖い」かもしれない。

セイルに乗る→ボードに乗るへ、スイッチの切り替えが中途半端だとカーヴィングはドライブしない。ヴィクターのこのフォーム、参考にしてください/2018 PWA Wave Champion, Victor Fernandez(E-42)ⒸFanatic_John Carter
セイルに乗る→ボードに乗るへ、スイッチの切り替えが中途半端だとカーヴィングはドライブしない。ヴィクターのこのフォーム、参考にしてください/2018 PWA Wave Champion, Victor Fernandez(E-42)ⒸFanatic_John Carter

ではどうすべきか? かつてジェイソン・ポラコウとケビン・プリチャードのボトムターンの写真を見ながら、そんな話をしていたとき、あるウェイブライダーはこう言った。

─── 状況を選ぶことです。ブローが抜けたところなど、風よりも艇速の方が速い状況で前ヒザを曲げ、ジャイブに入ってみる。これなら怖くなく、ボードに乗り込む感覚をつかめます。これができるようになればジャイブはぐんぐん上達します。ボトムターンだって同じです。というか、平水面よりも波の中の方が、ずっとレイルをキープしやすいので、ウェイブを始めたときにもボトムターンが最初の高い壁にはならないはずです。

波の中で前ヒザをしっかり曲げ、ボードにしっかり乗り込めるようになると、リップに吸い上げられるボトム(フェイス)の水の反発を感じられるようになります。つまり「ボトムはここ」とわかるようになる。それは波のパワーポイントに対するひとつのセンサーができたということで、ウェイブライダーとしてひとつの大事なコア(核)を得たということになります ───

風(セイル)に乗ったプレーニングから、前足のヒザを曲げてボードに乗り込む。「それができれば世界がからりと変化する」と彼は言った。意識して、試してみてください。

────────────── Windsurfing Magazine ────────────── ウインドサーフィン マガジン ──────────────

〈WSF TECH 03_ジャイブはマインドで変化する〉
〈WSF TECH 02_脱力乗りを身につけるために〉
〈WSF TECH 01_ジャイブ_中井忠則 / JPN-121〉