『IWT御前崎』3月5日火曜日、開幕

IWT Omaezaki Japan Cup 2019
2019 EVENT_01 / Omaezaki, Shizuoka, Japan_2019.03.05-03.10
テイクオフからフィニッシュまで世界基準のマニューバー合戦

うぬっ、なんだこれは? 一人の男が出艇していく。場所は御前崎ロングビーチ。そして───リップ、リップ、リップ! 高いゴイター、スラッシュバック、プッシュループにエアリアル、バックループを仕掛けて空中分解、さらにタカ、ゴイター・・・失敗、フロントリップからバックサイドリップ、再びタカ・・・成功、そのままインサイドまで乗り継いで、ディープハック(抉るリッピング)で締め括り。あれは誰だ、IWTの外人選手か? 違う、オレンジと黄色のGAセイル、J-7、スギ・タ、ク、マ、だぁ!

▼From International Windsurfing Tour_Facebook on January 23

マジか? 1月23日、IWTのフェイスブックに掲載された動画を見て驚いた。一発勝負でもない。ラッキーブロー狙いでもない。「テイクオフからフィニッシュまで、世界基準のマニューバーを描き切る」そういう選手はこれまで日本にはいなかった。だが今やこの国には、杉の他にも板庇雄馬、石井孝良、橋本洋、白方優吏、生駒篤樹など、ジャンプも波乗りもトリックも、トータル・パフォーマンス能力に優れ、可能性に溢れる若いウェイブライダーが多くいる。日々とんでもない速度で進化を続ける彼らの動きも想像を超えているに違いない。

彼らがホームの御前崎で世界に挑む。相手は正真正銘の世界のトップウェイバーたちである。簡単に勝てる相手ではない。同時に簡単に負ける彼らでもないはずだ。勝負はヒート終了のホーンが鳴るまでわからない。そういうヒートが数多く展開されるはずである。(たぶん)オーバー・ヒート間違いなしだ。

『IWT御前崎ジャパン・カップ』は、いよいよ今度の火曜日に開幕する。みなさん、御前崎で会いましょう。外人選手のパフォーマンスに驚き、そして日本選手の誰かに「ファンの声援が力になりました」みたいなことを言ってもらおうじゃありませんか。大会会場で待ってます。

2016年『アロハクラシック』での杉匠真。まだセイルナンバーがJ-723だった頃。それからたった2年と少し。 10 years a year. 杉や日本の若手たちの1年は10年分に値するのかもしれない。進化のスピードは計り知れない。 2016_NoveNove Maui Aloha Classic / ©SI CROWTHER
2016年『アロハクラシック』での杉匠真。まだセイルナンバーがJ-723だった頃。それからたった2年と少し。10 years a year. 杉や日本の若手たちの1年は10年分に値するのかもしれない。彼らの進化のスピードは計り知れない / 2016_NoveNove Maui Aloha Classic_©SI CROWTHER

────────────── Windsurfing Magazine ────────────── ウインドサーフィン マガジン ──────────────

〈IWT OMAEZAKI 2019 IWTとは_What’s IWT〉
〈IWT OMAEZAKI 2019 世界のトップウェイバー、続々参戦表明〉
〈IWT OMAEZAKI 2019 開催決定!〉