タブー / フォイル専用ボード『エアライド』デビュー

NEW EQuipment 2019
TABOU / AIRIDE
Comment by Yoshikuni Yoshiyama(J-53 / Spooky)
フォイル専用ボードが生まれたのは去年のことだ。当然実際に乗ったことのあるウインドサーファーはまだ少ない。果たしてそのボードにはどんなメリットがあるのか? タブーのチームライダーである吉山義邦に───同ブランドのニューモデル『エアライド』について───ライディング・フィールを語ってもらった。

TABOU / AIRIDE ボリューム=180ℓ / 全長=226cm / 最大幅=91cm=¥320,000 ボリューム=145ℓ / 全長=226cm / 最大幅=81cm=¥290,000(CED)/ 200,000(AST)
TABOU / AIRIDE
ボリューム=180ℓ / 全長=226cm / 最大幅=91cm=¥320,000
ボリューム=145ℓ / 全長=226cm / 最大幅=81cm=¥290,000(CED)/ 200,000(AST)


【レーシングモデルなのに乗りやすい・・・なぜか?】

───フォイル専用ボードのメリットは?
吉山 スラロームやフリーライドボードにフォイルをセットした場合には、体の位置がセイルよりも前方にでることが多くなるので、シビアなチューニングが必要になります。でもフォイル用のボードは、ボックス、ロッカー、ジョイントやストラップポジションなど、全てがフォイル用にデザインされています。だから自然なフォームで楽にフォイリングができて浮き上がりも早い。ウインドホールなどを走り抜ける際に着水してしまっても、進行方向に進みながら着水するので、あまりブレーキがかることなく、次のブローで素早く再浮上することができます。つまり楽に飛び続けることができ、スピードもキープしやすいということです。

───タブーのニューモデル『エアライド』の特徴は?
吉山 とにかく普段のセイリングと同じような感覚でフォイリングできるということ。特に着水する際の前進力に優れていて、しかもスムーズにボードが着水するので、スピードやハンドリングのロスがすごく小さい。

───このボードの独自性はどこにあると思いますか?
吉山 『エアライド91(180ℓ)』はレーシングモデルですが、後ろ足用のストラップの間隔が広いので、ダウンウインドやアップウインドを走る際のボードトリムが非常に容易です。これまでのレーシングモデルにはないくらいのレベルです。それがこのボードの一番の特徴かもしれません。どんなレベルのユーザーにとっても乗り易いはずです。

───オススメのセッティングは?
吉山 ストラップ・ポジションについては、セットするフォイルの種類にもよります。コントロール性重視のフォイルをセットする場合には、中央から後方寄りに。パワー重視のフォイルをセットする場合には、中央から前方寄りの位置が最適です。ジョイント・ポジションは、風速に適したセイルサイズを使用した場合にはボックスの中央。アンダーコンディションの場合には後方へ、オーバーコンディションの場合には前方へアジャストするといいでしょう。1cm程度の調整で乗り味はだいぶ変わります。セイルサイズについてはフリーセーリングを楽しむなら7.1や7.9㎡。レースで使用する場合には7.1~10.0㎡くらいが望ましいと思います。

───どんなユーザーにマッチするボードだと思いますか。
吉山 どんなスタイルのユーザーでも楽しめるボードです。レースセイルからウェイブセイルまでマッチします。
『91(180ℓ)』はレーシングを楽しむ方や微風でのフォイルを楽しみたい人に。『81(145ℓ)』は普段フリーライドやウェイブを楽しんでいる人や、吹いてもフォイルしたい人にオススメです。いずれにしてもコントローラブルであることが適応コンディションを広げてくれるボードです。

Nicolas Goyard(FRA-465)with Tabou / Airide_ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
Nicolas Goyard(FRA-465)with Tabou / Airide_ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com

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