WSF TECH 02_To Acquire Relaxed Sailing
リラックスするほど自由になる「無敵の脱力」について

2018年PWAポルトガル大会、5.6㎡で強風海面をぶっ飛ばすアントワン・アルボー(F-192)。そのわりには力感がないと思いませんか? だからこそブローにも幅広く対応できるのだろうと思います/ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
2018年PWAポルトガル大会、5.6㎡で強風海面をぶっ飛ばすアントワン・アルボー(F-192)。そのわりには力感がないと思いませんか? だからこそブローにも幅広く対応できるのだろうと思います/ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com

頑張りすぎると疲れるし上手くいかない、それがウインドサーフィンですよね。アントワン・アルボーもヴィクター・フェルナンデスもゴリート・エストレドも、あなたよりずっとリラックスして乗っている。それなのに誰よりも速くてラディカルで自由だ。僕はこれまで何人ものトップライダーに話を聞いてきたけれど、力一杯に乗ることが何らかのメリットにつながると言った人は一人もいない。リラックスすることこそが重要だと誰もが言う。「ブームをぎゅっと握りこみ、肩に力が入ってしまうと、ウインドサーフィンを滑らかに走らせることなどとてもできない」と。

リラックスすることが上手くなるための重要な鍵の一つであることは間違いない。
ではどうしたらいいのか? 重要だと思われるアドバイスのいくつかを端的にまとめるとこうなる。

❶プレーニングでウインドセンサーを稼働させ(11月24日の記事参照)風のパワーを敏感に感じ取る。
❷その風の力を丹田(ヘソ下5-9cmの下腹部。気力が集まるとされる部位。ハーネスのフックがある位置とほぼ合致する)にマウントする。
❸強弱する風のパワーに対して、強く弱く、綱引きのようにバランスを取るのではない。
❹丹田にセイルパワーのすべてをマウントして(組み込んで)しまうのだ。

それができれば丹田以外、全身、脱力、リラックスできる。ブローがきてもブローホールでも走りが安定し、ジャンプやジャイブやウェイブも柔軟にメイクできるようになっていく。

前に読んだことのある合気道の本には、次のようなことが書いてあった。
丹田に100%のパワーを溜める。そうすれば「そこ」以外の全身から完全に力が抜ける。その状態が作れれば、必要なとき必要な方向に必要なパワーを発散することができる。これつまり「無敵の脱力」。ウインドサーフィンにもつながる話だと思うんですけど、上手くイメージできますか。いろいろ試してみてください。

マテオ・イアキーノ(ITA-140)脱力、スマイル、ピース。別に深い意味はありません。歯を食いしばって乗るのではなく、いつもリラックスして乗れるようになるといいですね/ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com
マテオ・イアキーノ(ITA-140)脱力、スマイル、ピース。別に深い意味はありません。歯を食いしばって乗るのではなく、いつもリラックスして乗れるようになるといいですね/ⒸJohn Carter_pwaworldtour.com

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WSF TECH 01_ジャイブ_中井忠則 / JPN-121