3,4,5-バテンのメリットを融合
ノースセイルのオールインワン・ウェイブセイル

New EQuipment 2018
NorthSails / SuperHero

NorthSails『SuperHero』2018 with Victor Fernandez(E-42) ⒸNorthSails_John Carter
NorthSails『SuperHero』2018 with Victor Fernandez(E-42)
ⒸNorthSails_John Carter

2018年モデルの情報が届き始めた。
まずはノースセイル。カイ・ホフ(Kai Hopf)がデザインした『SuperHero』は
〈3、4、5本バテンのウェイブセイルのメリットを融合させたオールインワン・ウェイブセイル〉だという。

下の5.0㎡のセイル画像を見ると、第3バテンとフットバテンのあいだが広く、そのエリアは一見して3バテンセイルに似ていることがわかる。『フリーブームコンセプト』を採用したというそのエリアは、波の上でのオン・オフのスイッチングに素早く反応し、ライダーのトリムとのあいだにタイムラグが生じない。リジットな(硬い)パーツのないそのエリアは風を包み込む性能にも優れており、パンピングやアンダーパワー時のパワー発生効率を高めることにも貢献している。
まるで〈3バテンセイルのように〉ボードを走らせてくれるセイルであるということだ。

しかしそれではセイルがソフトすぎるのではないか? 否。
〈ドラフト(風圧中心)のスタビリティ(安定性)は5本バテンのそれだ。4本のバテンでそれを実現している〉
2本のミニバテンとクリューから第2、第3バテンの根元付近につなるロング・ロード・ストライプス(LOAD STRIPES)がフリーブームエリアを安定させる。加えて第3バテンのエンドとクリューのあいだのホローリーチ(HOLLOW LEECH=マイナスカーブを描くリーチラインのこと)がほぼダイレクトにブームエンドとつながることで、ドラフトの安定性がさらに高まる。この部分はわかりにくいかもしれないが、トリムによるこの部分の反応が素早くナチュラルになることで、ライダーは違和感なくセイルを扱うことができるということだ。

結果『SuperHero』は───
①マキシマムローエンドパワー ②マキシマムコントロール ③マキシマムスタビリティ(安定性)
───を大きな特徴とするワイドレンジウェイブセイルに進化した。

Rider’s Comment
▶︎クラース・ヴォゲット(Klaas Voget / G-4 / 2016年PWA ウェイブランキング11位)
「一番の特徴はスーパーライトでコンパクトな新しい4-バテンデザインであること。
『フリーブーム・コンセプト』により、セイルパワーのオン・オフの切り替えがダイレクトで、まるで3バテンセイルを使ったときのようなメリハリのあるライディングが可能になる。『ロードストライプス、ミニバテン、ホローリーチ』の相乗効果で、ドラフトも安定している。セイルは常に思った通りのシェイプをキープして、どんなコンディションでも最高のコントロール性を発揮する。
僕はこれまでに何百というセイルをテストしてきたけれど、これほどオールラウンドなウェイブセイルに出会ったことはなかった。自分たちで開発できたことに驚いているくらいだ」

▶︎ヴィクター・フェルナンデス(Victor Fernandez / E-42 / 2×ワールドチャンプ_2016・2010)
「(既に)ポッゾでもテネリフェでもシルトでもデンマークでもマウイでも、世界のダウン・ザ・ラインコンディションでこのセイルを使っている。信じられないほど軽く、ビッグサイズでも軽く使える。それは僕らにとって大事なことだ。おそらくみんなにとっても。『SuperHero』はどんなコンディションでも機能する。どんなレベルの人にも最適なラディカル・ウェイブセイルだよ」

NorthSails『SuperHero』2018 スモール&レギュラーサイズは〈4-バテン+4-ミニバテン〉 ラージサイズは〈5-バテン+5-ミニバテン〉となるようだ。 サイズ分け、各サイズのスペックについてはまだ発表されていない。
NorthSails『SuperHero』2018
スモール&レギュラーサイズは〈4-バテン+4-ミニバテン〉
ラージサイズは〈5-バテン+5-ミニバテン〉となるようだ。
サイズ分け、各サイズのスペックについてはまだ発表されていない。

▶︎NORTH SAILS_ブランドページ

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