1,400名一斉スタートのウインド・マラソン
《 Defi-Wind 2017 》
なんだか今年は吹いてますね。各地で春一番(二番も三番)も吹き荒れ、乗りまくったとか難しかったとか、満足したとか疲れたとか、いろんなところから嬉しそうな声が聞こえてきます。まだまだ寒さは厳しいけれど、ウインドシーズンに突入、って感じですね。
ところで毎年フランスで、ヨーロッパ全土にウインドの春の到来を告げるような、ビッグな大会が開かれているのをご存知ですか。少し前に「世界最大級の草レース」として『ランセリン・オーシャン・クラシック』を紹介したけれど、今度のは「世界最大」と断言しても(たぶん)間違いないイベントです。
『Defi-Wind(デフィ・ウインド)』───今年で17回目を迎えるこの大会は、南フランスの港町、グリュイッサン(Gruissan)で開かれる。プロ・アマ混合で、近年は毎年1,000人以上のエントリーを集めることから、ウインド界の『ウッドストック・レース』とも言われている。今年の開催期間は5月25日から28日まで。主催者は「トラモンターナの風(北風のことね)があなたを待っている」と、ヨーロッパを越えて世界に参加者を募っている。
大会会場はプラージュ・ド・ラ・ヴィエイユ・ヌーベル(Plage de la Vieille Nouvelle)という名のロングビーチ。トラモンターナは、その浜に対してほぼストレート・オフショアとなって吹き付ける。
ルールはシンプル。片道約10kmのレースコースを2往復すればいいだけだ。
おいおい、結局フィニッシュするには40kmを走らなくちゃいけないし、オフショアだから流される危険もあるだろう、と思われるかもしれない。でも完走するのは義務ではないし、フィニッシュ制限時間も設けられていない。沖にはコースに沿ってセイフティ・ブイが設置され、100名以上のスタッフが安全確保のための任務についている。
容易いレースではない(2015年にはなんと4つのレースが成立している)けれど、自分のペースで自分の限界に挑めるレースだ。
去年のエントリーリストを見ると、その数1,301名。今年は1,400名以上の参加が見込まれているという。「彼らが一斉にスタート切る光景はカラフルかつ壮観で、海上はアドレナリンの泡で白くなる」みたいな一文をどこかで読んだことがあるけれど、その一部になって、自分史上最高の自分を追いかけてみるのは、きっとナイスな経験になるはず。もしかしたら(というか、かなりの確率で)人生で指折りの経験になるかもしれない。
今年は日本のGWは働いて、こっちを自分のGWにしてみよう。そんなふうに思った人はいませんか? エントリーは、まだまだ受付中。http://www.windmag.com/defi-wind
出場したらどんなレースだったか教えてください。熱いレポート、待ってます。
▼Defi-Wind 2015_Overall Ranking(4 Race_1 Cut)
01位=Pierre Mortefon(2016 PWAスラローム2位)
02位=Nicolas Warembourg(2016 PWAスラローム28位)
03位=Antoine Questel(2016 PWAスラローム17位)
04位=Antoine Albeau(9 × PWAスラローム・チャンプ)
05位=Diony Guadagnino(ベネズエラのPWAレーサー)
06位=Pierre Moretti(RRDフランスのチームライダー)
07位=Bjorn Dunkerbeck(10 × PWAスラローム・チャンプ)
08位=Cyril Moussilmani(2014 PWAスラローム2位)
09位=Ben Van Der Steen(2014 PWAスラローム4位)
10位=Finian Maynard(4 × スピード・ワールド・チャンプ)
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69位=Marion Mortefon(レディス1位 / 2016 PWAスラローム女子12位)
75位=Delphine Cousin(レディス2位 / 2016 PWAスラローム女子3位)
82位=Lena Erdil(レディス3位 / 2016 PWAスラローム女子2位)
※他にも以下のクラスが設定されている。
MEN=13-15 years old /16-19 / 20-29 / 30-39 / 40-49 / 50-59 / 60 and +
WOMEN=13-17 years old / 17-30 / 31-45 / 45 and +